定員30名のデイサービスのモデルから始める(無料登録。シミュレーションの実行はPro)。デイサービスの朝は、送迎車が次々に着き、利用者は席に着くとバイタルチェックを待ちます。入浴はバイタルを測ってからなので、ここで待つと1日の流れが遅れます。この記事では、会員向けのデイサービスのモデルで、AIが朝の到着をシミュレーションしました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. デイサービスと朝の流れ

定員30名のデイサービスの平面図
西に食堂の食卓4つと機能訓練室のテーブル、東に静養室・相談室・事務室、中央に玄関ホール、南に脱衣室・浴室・トイレ2つ
  • 定員30名のデイサービスです。食堂の食卓4つと機能訓練室のテーブルに、6席ずつあります。check_space の指摘は0件です。

AIは次の流れをシナリオに書きました(put_process_scenario)。

  • 送迎車5台が6人ずつ、30人を乗せて着きます。真ん中の車が9:20に着き、車の間隔は3・6・10分で比べます。
  • 利用者は20秒ずつ車を降り、玄関ホールで介助を受けて靴をはき替え(30秒〜1分30秒、いちばん多いのは45秒)、乗ってきた車ごとのテーブルの席に着きます。
  • バイタルを測る人が事務室や前の利用者の席から来て、体温・血圧・脈拍を測り、体調を聞きます(1〜3分、いちばん多いのは1分30秒、平均1分50秒)。測る人は、次に近い利用者へ回ります。
  • 人数と時間はどれも仮定です。自分の事業所の記録に置きかえて使います。

2. 測る人の数と、送迎車の間隔

AIは、バイタルを測る人(1人・2人)と送迎車の間隔(3・6・10分)を変えて(sweep_process_parameters)、20回ずつ比べました。車を降りてから測り終わるまでと待つ時間は1人の平均、いちばん長い待ちと最後に測り終わる時刻は20回の平均です。

測る人送迎車の間隔車を降りてから測り終わるまで(平均)待つ(平均)いちばん長い待ち最後に測り終わる
1人3分おき(9:14〜9:26)24.8分21.5分42.5分10:14
1人6分おき(9:08〜9:32)18.8分15.5分30.5分10:08
1人10分おき(9:00〜9:40)10.8分7.5分14.6分10:00
2人3分おき(9:14〜9:26)10.6分7.3分14.5分9:46
2人6分おき(9:08〜9:32)5.1分1.7分3.9分9:41
2人10分おき(9:00〜9:40)4.7分1.3分3.4分9:48
  • 測る人が1人で、送迎車が6分おきなら、車を降りてから測り終わるまで平均18.8分、いちばん長く待つ人は30.5分待ち、最後に測り終わるのは10:08です。30人を1人で測ると、1人1分50秒で55分の仕事になります。
  • 車が3分おきに着くと待ちは平均21.5分、10分おきにすると7.5分です。
  • 測る人が2人なら、6分おきでも待ちは平均1.7分で、最後に測り終わるのは9:41です。10分おきだと最後の車が9:40に着くので、最後に測り終わるのは9:48と遅くなります。
  • 2人目は介護職員でもかまいません。電子体温計で体温を測ることと、自動血圧測定器で血圧を測ることは、原則として医行為ではないとされています(厚生労働省医政局長通知「医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について」、医政発第0726005号、平成17年7月26日)。ただし、測った数値をもとに医学的な判断をすることは医行為で、事前に示された範囲の外の値は、医師や看護職員に報告します。

3. 測る時間を短くする

送迎車が6分おきのままで、1人の測る時間(いまのまま・6割に短く。体温を玄関で先に測るなど)と測る人の数を変えました。

測る時間測る人車を降りてから測り終わるまで(平均)待つ(平均)いちばん長い待ち最後に測り終わる
いまの時間1人18.8分15.5分30.5分10:08
いまの時間2人5.1分1.7分3.9分9:41
6割に短く1人7.2分4.6分8.8分9:45
6割に短く2人3.2分0.6分1.7分9:37
  • 測る時間を6割にすると、1人でも待ちは平均4.6分、最後に測り終わるのは9:45です。

4. この確かめ方の使い方

  • 自分の事業所を描き(図面のPDFや写真からでも)、利用者の数、送迎車の台数と着く時刻、靴のはき替えとバイタルチェックの時間、測る人の数をAIに伝えてください。席の配置や入浴の順番を変えた流れも、AIが流して比べます。
  • 確かめていないのは、トイレや手洗い・うがい、車いすの利用者の降車と介助、送迎車の遅れ、測り直し、入浴の順番と、看護職員のほかの仕事です。