団地のモデルを開く(登録なしで開けます)。オートロックの前後、宅配ボックス、エレベーターホール。マンションのエントランスに防犯カメラを何台、どこに付ければよいのか。この記事では、模擬の団地のA棟の1階で、AIがカメラの置き場所を提案させ、台数とレンズの広さごとにどこまで映るかを数えました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。
1. 何を確かめたか
模擬の団地(住棟4棟と集会所)のA棟(7階建て、1階に住戸7戸)の1階の共用部です。南の正面入口から風除室に入り、ガラスの仕切りのオートロックの扉を通るとロビー(宅配ボックスとベンチ)、その奥にエレベーターホールと階段があります。
AIは suggest_cameras に次の条件を渡しました。
- 映すべき場所(人が立つ場所):正面入口の外(1.3 × 3.8 m)は2倍、風除室と宅配ボックスの前(1.2 × 2.6 m)は3倍、ロビーは1倍、エレベーターホールは2倍に数えます。
- 付けられる場所:共用部の壁の、床から2.5 mの高さ。住戸の中、外の植え込み、外廊下には付けません。候補の位置は99か所、向きは15°ごと、下向きの傾きは15・30・45・60°です。
- カメラ:90°×60°と120°×70°の2つのレンズで、どちらも20 mまで見える(仮定)。
- 数え方:床の0.25 mの格子の点ごとに、カメラの視野に入り、間に壁や宅配ボックスがない(視線が通る)かを確かめます。ガラスの仕切りと開いた扉は視線を通します。
suggest_cameras は、いちばん多く映る1台から順に足し、そのあと入れ替えて増えるなら入れ替えます。最適の証明ではありません。
2. 台数とレンズ
| 台数 | 90°×60°のレンズ | 120°×70°のレンズ |
|---|---|---|
| 1台 | 80.7% | 87.5% |
| 2台 | 94.3% | 95% |
| 3台 | 97% | 98.2% |
| 4台 | 98.6% | 98.7% |
- 90°のレンズなら2台で94%、3台で97%。 1台目はロビーの北西の角から入口の方を見下ろし、ロビー・風除室・宅配ボックスの前を一度に映します。
- 広角のレンズは、1台なら7ポイント多く映る(80.7%と87.5%)が、2台からはほとんど変わらない(94.3%と95%)。1台で済ませたいときに効きます。
3. 入ってくる人の顔は映るか
入口の外と風除室を、入ってくる人の顔の高さ(1.6 m)で、顔の前(北を向く人の正面から60°以内)から見えるときだけ数え直しました(90°のレンズ)。
- 1台で85%、2台で93.7%、3台で96.4%、4台で97.5%です。1台目は同じロビーの北西の角で、入ってくる人を正面から見ます。
- 4台でも、入口の外は82.5%です。外の端は、入口の扉越しに正面から見える範囲の外に残ります。
4. 2台の置き場所
90°のレンズで2台を提案させ、入れ替えのあと 95.3%(面積では94.8%) になりました。1台はロビーの西の壁の北寄りから東南東を45°見下ろし、もう1台は風除室の仕切りの東の端の壁から西を向きます。
| 映すべき場所 | 映る割合 |
|---|---|
| 正面入口の外 | 75% |
| 風除室 | 100% |
| ロビー | 96.2% |
| 宅配ボックスの前 | 100% |
| エレベーターホール | 98.1% |
get_view_image の visibility で、2台を置いて映る範囲を描きました。図は1階全体(住戸と外廊下を含む)なので、上の帯の数字はその全体に対する値です。
5. 使い方と、分からないこと
- 重みで決める。 宅配ボックスの前や風除室のように必ず映したい場所の重みを上げると、そこを優先した置き場所が出ます。
- レンズは台数と一緒に選ぶ。 1台だけなら広角が効き、2台なら差は小さくなります。
- 掲示も忘れずに。 個人情報保護委員会のQ&A(Q1-13)は、防犯カメラで特定の個人を識別できる画像を撮るなら、利用目的をできる限り特定してその範囲で使い、カメラで撮られていることを本人が容易に分からないときは「防犯カメラ作動中」の掲示などの措置を講じるとしています(個人情報保護法第20条第1項)。
分からないこと:
- 映るかどうかは視野と視線だけで数えています。画質、明るさ、逆光(入口のガラス越しの外光など)、顔が見分けられるかは計算していません。
- エレベーターのかごの中、各階の外廊下、駐輪場・ゴミ置き場は数えていません。
- レンズの画角と届く距離は仮定です。実際の機種の値で確かめてください。
- 模擬の団地で、寸法は例です。
使った道具
suggest_cameras:映すべき場所と重み、付けられる場所、レンズから、置き場所と台数ごとの映る割合を出すedit_space:提案した2台をカメラの部品として置くget_visibility:置いた2台が映す範囲を確かめるget_view_image(visibility):映す範囲と視野を平面図に描く



