大宴会場のモデルから始める(無料登録)か、自分の会場を描いてください。結婚式場は、消防法施行令の別表第一で(一)項ロ(公会堂・集会場)に入ります(川崎市消防局「消防法施行令別表第1の取扱い」の施設例に、貸ホール・公民館と並んで「結婚式場」)。劇場と同じ項で、収容人員の数え方が独特です。この記事では、会員向けの大宴会場のモデルを平屋の結婚式場として、AIに確かめてもらいました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。
1. 決まり
- 収容人員。 (一)項は、従業者の数と、客席の数の合計です。固定式のいす席は席の数、それ以外の客席の部分は床面積を0.5 m²で割った数(消防法施行規則第1条の3)。動かせるテーブルと椅子の宴会場は「それ以外」なので、椅子の数ではなく床面積で数えます。
- 消火器。 (一)項ロは延べ150 m²以上で要ります(消防法施行令第10条第1項第2号イ)。能力単位は延べ面積を100 m²で割った数以上で、耐火構造で内装が難燃材料なら200 m²で割ります(規則第6条)。
- 自動火災報知設備。 (一)項は延べ300 m²以上(令第21条第1項第3号)。天井の高さが4 m以上15 m未満なら、2種の煙感知器は75 m²に1個(規則第23条第4項)。
- 屋内消火栓。 (一)項は延べ500 m²以上(令第11条第1項第1号)。耐火構造か、準耐火建築物で内装が難燃材料なら2倍の1,000 m²、耐火構造で内装が難燃材料なら3倍の1,500 m²(同条第2項)。
- 誘導灯・誘導標識。 (一)項はすべての階に避難口誘導灯・通路誘導灯、客席には客席誘導灯(令第26条第1項)。避難階で、居室のどこからでも避難口が見えて、歩いて避難口誘導灯は20 m、通路誘導灯は40 m、誘導標識は30 m以内なら省略できます(規則第28条の2)。
- 防火管理者。 収容人員30人以上で要り(令第1条の2第3項第1号ロ)、延べ300 m²以上なら甲種(令第3条)。
2. やったこと
- モデルは、40 × 32 mの宴会場とロビーです(壁の中心線で1,262.06 m²、平屋の建物と仮定)。宴会場にダンスフロアを囲む10名の丸テーブル20卓と高砂、ビュッフェ2列、バー、DJ、フォトブース。南のロビーに受付2か所と入口。外へ出る扉は、西と東の非常口4つと、ロビーの入口です。天井の高さは壁と同じ6 m(仮定)。
- AIは、宴会場の区画(壁の内側で1,017.13 m²)を足してから、
check_spaceで確かめました。従業者は、配膳・会場・音響のスタッフで20人(仮定)です。
3. 結果
| 設備など | 答え |
|---|---|
| 収容人員 | 2,054人(椅子は206脚) |
| 消火器 | 要る(能力単位12.62以上) |
| 自動火災報知設備 | 要る(煙感知器17個) |
| 屋内消火栓 | 要る。耐火構造で内装が難燃材料なら要らない |
| 避難口誘導灯 | 要る(省略できない) |
| 通路誘導灯 | 宴会場は省略できる |
| 誘導標識 | 要る(省略できない) |
| 防火管理者 | 要る(甲種) |
- 収容人員。 宴会場1,017.13 m²を0.5 m²で割って2,034人、従業者20人を足して2,054人です。招待客は200名、椅子は206脚ですが、消防の収容人員は10倍になります。
- 消火器。 延べ1,262.06 m²を100 m²で割って、能力単位12.62以上。耐火構造で内装が難燃材料なら6.31以上です。
- 自動火災報知設備。 天井6 mに2種の煙感知器を75 m²に1個で、宴会場1,017.13 m²に14個、ロビー165.55 m²に3個の17個です。
- 屋内消火栓。 木造などは500 m²、耐火構造なら1,000 m²で、どちらも要ります。耐火構造で内装も難燃材料なら1,500 m²で、要りません。
- 誘導灯。 宴会場のどこからでも出口は見えますが、いちばん遠い点(ダンスフロアの南)から北西の非常口まで歩いて21.34 mで、20 mを超えます。避難口誘導灯は省略できません。見える出口まで歩いていちばん遠い点では35.36 mで、40 m以内なので通路誘導灯は省略でき、30 mを超えるので誘導標識は省略できません。
4. AIへの頼み方
平屋の結婚式場です(延べ1,260 m²、天井6 m)。宴会場は10名の丸テーブル20卓で、スタッフは20人です。収容人員と、消火器・自動火災報知設備・屋内消火栓・誘導灯・防火管理者が要るか確かめてください。
5. 確かめていないこと
- 客席誘導灯(客席の照度0.2ルクス以上)、非常警報設備、スプリンクラー設備などは確かめていません。
- 歩く距離は、動かせるテーブルと椅子をよけずに測りました。
- 高砂のひな壇も宴会場の床に含めました。収容人員は区画(壁の内側)、延べ面積は壁の中心線で数えました。
- ホテルの中の宴会場は、ホテル((五)項イ)の一部として扱われることがあります。最後は所轄の消防署に確かめてください。



