店舗の駐車場のモデルから始める(無料登録)か、自分の図面を描いてください。駐車場の防犯カメラは、店の壁に付けるか、支柱を立てるかで、映る範囲が大きく変わります。この記事では、模擬の店舗の駐車場で、AIに suggest_cameras でカメラの位置と向きを選んでもらい、置いたカメラを get_visibility で確かめました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 何を確かめたか

模擬の店舗は34 × 14 mで、店の前に幅2.5 mの歩道、その先に40 × 30 mの駐車場(44台、うち車いす使用者用1台)があります。両側は植栽で、高さ5 mの樹木が4本ずつ、南は前面道路です(この土地に何台停められるかの記事と同じモデル)。

  • 映すべき場所と重み。 駐車場の区画(1倍)、店の前の歩道(2倍)、入口の前(自動ドアの左右1 mまでの歩道、3倍)、車の出入口(連絡車路の道路側の3 mと、その前の歩道、3倍)。地面の高さを、0.5 mの格子で数えます。
  • 付けられる場所。 店の外壁の高さ3 m(100か所の候補)。店の中と、塀を描いていない敷地の縁には付けません。支柱は高さ5 m(仮定)。
  • カメラ。 水平90°・垂直60°で、30 mまで見える(仮定)。

2. 店の壁だけで

AIは、1台ずつ足していちばん多く映る位置と向きを選び、最後に入れ替えて詰めました。

台数映る割合(重み付き)
1台54.8%
2台79.1%
3台85.9%
4台87.5%(入れ替えて88.4%)
場所4台で映る割合どの候補からも映らない
駐車場90.7%8.3%
店の前の歩道100%0%
入口の前100%0%
車の出入口6.1%88.9%
店の壁の4台
店の正面の壁の4台:道路側の端の帯と車の出入口が映らない
  • 選ばれた4台は、どれも店の正面の壁です。
  • 映らないのは、駐車場の道路側の幅2.5 mの帯(100 m²)と、車の出入口です。店の壁から30 mより遠く、壁のどの候補からも届きません。
  • 平面図の上の帯の数字は、店の中と前面道路まで含む敷地全体の割合です。

3. 道路側に支柱を2本

植栽の道路側の端(西と東)に高さ5 mの支柱を2本立てるとして、AIに6台を選んでもらいました。

場所壁の4台壁と支柱の6台
駐車場90.7%99.7%
店の前の歩道100%100%
入口の前100%100%
車の出入口6.1%78.8%
全体(重み付き)88.4%98.9%
壁と支柱の6台
店の正面の壁の4台と、道路側の支柱2本の2台
  • 6台のうち4台は店の壁、2台は支柱です。西の支柱のカメラは東を向いて道路側の端の帯を、東の支柱のカメラは西北西を見下ろして、駐車場の南東の部分を見ます。
  • 残る死角は5.5 m²で、西の支柱のすぐそばの、車の出入口の西の端です。
  • AIは、6台を edit_space の1回の変更で置き、get_visibility で確かめました。置いたカメラで数え直しても、同じ割合です。

4. 人の様子が分かる細かさで

映るかどうかだけでなく、映った人の様子が分かる細かさでも数えました。道具の説明は、IEC 62676-4が人の様子を見る(observe)のに1 mあたり62.5画素を使うとしています(規格の本文は確かめていません)。横1920画素で水平90°のカメラなら、1 mあたり62.5画素が得られるのは15.36 mまでです。

付けられる場所台数映る割合(重み付き)駐車場どの候補からも映らない駐車場
店の壁4台42.6%36.7%58.3%
店の壁と支柱4本8台78.1%74.3%21.4%
様子が分かる細かさの8台
1920画素で人の様子が分かる15.36 mまで:駐車場の中ほどが映らない
  • 支柱は、道路側の2本に、植栽の中ほど(3本目の樹木の南)の2本を足しました。AIが選んだ8台は、4台が店の壁、4台が中ほどの支柱(1本に2台ずつ)で、道路側の支柱は使いませんでした。
  • 駐車場の21.4%は、壁からもどの支柱からも15.36 mより遠く、この細かさでは、どの候補に付けても映りません。駐車場の中ほどです。この細かさで見るなら、駐車場の中に支柱を立てるか、画素の多いカメラにします。
  • 横3840画素(4K)なら、1 mあたり62.5画素は30.72 mまでで、カメラの30 mが先に効きます。壁と道路側の支柱の6台で、3節と同じ98.9%です。
  • 図は、置いたカメラが15.36 mまで見るとして描きました。

5. 使い方と、分からないこと

  • 停めた車は描いていません。 車の陰になる所は数えていません。満車の時は、映る範囲はこれより狭くなります。
  • 映るかどうかは、視野と視線だけです。 夜の明るさ、逆光、ナンバーが読めるか、顔が見分けられるかは計算していません。細かさの目安も、距離だけで数えています。
  • 仮定。 レンズ(90°×60°、30 m)、支柱の高さ5 m、画素の数は仮定です。手元のカメラの仕様に変えて、もう一度頼んでください。
  • 掲示も忘れずに。 個人情報保護委員会のQ&A(Q1-13)は、防犯カメラで特定の個人を識別できる画像を撮るなら、利用目的をできる限り特定してその範囲で使い、カメラで撮られていることを本人が容易に分からないときは「防犯カメラ作動中」の掲示などの措置を講じるとしています(個人情報保護法第20条第1項)。

使った道具

  • suggest_cameras:カメラの位置と向きを選ぶ(映すべき場所と重み、付けられる場所、細かさ)。置いたカメラで映る割合を数え直す
  • edit_space:選んだカメラを置く(1回の変更)
  • get_visibility:置いたカメラで映る範囲を確かめる
  • get_view_image:映る範囲と死角を平面図に描く