町工場のモデルから始める(無料登録)。「労働安全衛生規則」は、作業場の便所を男性用と女性用に分けるとしています(第628条)。同時に就業する労働者が常時10人以内なら、四方を壁などで囲まれた1個の便房の便所(独立個室型)で足ります(第628条の2)。作業場の気積は1人10 m³以上(第600条)、外気に開ける窓などは床面積の20分の1以上です(第601条)。この記事では、会員向けの町工場のモデルで、AIがこの3つを確かめました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. トイレ

町工場の平面図
作業場の北の壁に窓2つ、南の壁にシャッター、東の奥に個室のトイレ

モデルのトイレは、更衣室の奥の個室1つです。AIは check_space の workplace で、同時に就業する人数ごとに確かめました。道具は事務所衛生基準規則(第17条・第17条の2)の名で答えますが、数え方は労働安全衛生規則の第628条・第628条の2と同じです。

同時に就業する人男性用の便房小便器女性用の便房いまのトイレで
10人(男性9人・女性1人)———足りる(個室1つ)
12人(男性10人・女性2人)111足りない
24人(男性20人・女性4人)111足りない
  • 10人までなら個室1つで足ります。11人目から、個室のほかに男性用の便房と小便器、女性用の便房が1つずつ要ります。
  • 個室1つで男性・女性それぞれ10人を減らして数えるので、24人でも1つずつで足ります。

2. 気積

作業場の天井は5 mですが、気積は床から4 mまでを数え、機械などの容積を除きます(第600条)。

  • 機械加工の区画は173.6 m²で、4 mまでの容積は694.4 m³、機械などが51.15 m³を占め、空気は643.25 m³です。1人10 m³なら64人まで働けます。
  • 24人のとき機械加工で働く22人なら、1人あたり29.24 m³です。事務所(88.2 m³)は8人までです。

3. 換気

材料置場・機械加工・梱包は壁で仕切られていない1つの作業場なので、AIは3つの区画を1つの部屋として確かめました(ventilation)。

  • 床面積254.89 m²(壁の中心線まで)の20分の1は12.74 m²です。北の壁の窓2つ(引違い窓で半分が開く)は合わせて2.88 m²で、足りません。
  • シャッター(3.6 × 3.6 m)を開けると、12.96 m²が加わって15.84 m²になり、足ります。
  • シャッターを閉める冬は窓だけでは足りないので、窓を足すか、第601条のただし書のとおり換気が十分行える設備を設けます。

4. この確かめ方の使い方

  • 自分の工場を描き(図面のPDFや写真からでも)、同時に就業する男性と女性の人数、天井の高さ、開ける窓や扉をAIに伝えてください。
  • 確かめていないのは、10度以下で換気するときの気流(第601条第2項)、休養室(常時50人以上か女性30人以上で男女別に要る、第618条)、手洗いの設備、照明、事務所と検査室の窓です。