町工場のモデルから始める(無料登録)。工場・作業場は、消防法施行令の別表第一で(十二)項イです。この記事では、会員向けの町工場を1階建ての単独の建物として、AIが消防用設備を確かめました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 工場と消火器の置き場所

町工場の平面図と消火器までの歩行経路
西に材料置場と梱包・出荷、中央に機械加工、東に検査室・事務所・更衣室・トイレ。南の壁にシャッターと通用口、消火器2本、いちばん遠い材料置場の隅から16.29 m
  • 延べ面積は、外壁の中心線で24.2 × 14.2 m=343.64 m²です。
  • 窓は北の壁に2つ、出入口は南の壁のシャッターと通用口です。

2. 無窓階か

AIは check_space の fireWindowless で、この階が無窓階かを確かめました(消防法施行規則第5条の5)。外から開けられない開口部は数えません(同条第2項第3号)。

シャッター数える開口部の面積床面積の30分の1大きな開口部無窓階か
外から開けられる14.85 m²11.45 m²2つ無窓階でない
外から開けられない1.89 m²11.45 m²1つ無窓階
  • 北の窓(2.88 m²ずつ)は下端が床から2.4 mで、1.2 m以内でないので数えません(同条第2項第1号)。
  • シャッター(12.96 m²)を数えないと、通用口の1.89 m²だけになり、無窓階です。
  • 窓の外が道路か、道路に通じる空地かは確かめていません。このモデルに敷地と道路がないからです。

3. 無窓階かで変わる設備

設備無窓階でない無窓階
消火器要る(延べ150 m²以上)要る(延べ150 m²以上)
自動火災報知設備要らない(延べ500 m²未満)要る(無窓階の床面積300 m²以上)
屋内消火栓要らない(延べ700 m²未満)要る(無窓階の床面積150 m²以上)
誘導灯要らない(地階・無窓階・11階以上だけ)要る(無窓階は省略できない)
  • 自動火災報知設備は、(十二)項なら延べ500 m²以上で要ります(消防法施行令第21条第1項第4号)。無窓階で床面積300 m²以上なら、延べ面積によらず要ります(同項第11号)。
  • 屋内消火栓は、延べ700 m²以上で要ります(第11条第1項第2号)。無窓階で床面積150 m²以上なら要ります(同項第6号)。工場は1号消火栓です(同条第3項)。
  • 誘導灯は、(十二)項なら地階・無窓階・11階以上の階だけに要ります(第26条第1項)。

4. 消火器の本数と置き場所

要る能力単位置いた能力単位いちばん遠い点から20 m以内か
置く前3.440――
2本3.44616.29 m以内
  • 要る能力単位は、延べ面積を100 m²で割った3.44です(消防法施行規則第6条)。能力単位3の消火器(仮定)1本では足りないので、通用口の東の南の壁と、検査室の扉の南の間仕切りに2本置きました(edit_space)。
  • 消火器は、床のどこからでも歩いて20 m以内に要ります(同条第6項第1号)。機械・ラック・作業台を回り込んで測ると、いちばん遠いのは材料置場の北西の隅で、16.29 mです。
  • 置いたあとも、check_space に新しい指摘はありません(機械の間の通路と頭上の高さの指摘は、置く前からのものです)。

5. この確かめ方の使い方

  • 自分の工場を描き(図面のPDFや写真からでも)、シャッターが外から開けられるか、延べ面積、階数をAIに伝えてください。
  • 確かめていないのは、切削油など危険物・指定可燃物の量(少量危険物なら延べ面積によらず消火器が要る、令第10条第1項第4号)、2階以上の階、窓の外の空地、消防署への届出です。