自動火災報知設備が要るかは、消防法施行令第21条第1項が、用途(別表第一)と延べ面積、それに階で決めています。この記事では、これまでの記事でAIが確かめた29の施設を並べました。AIがMCPで呼ぶ道具(check_space の fireAlarm)の結果です。

1. 決まり

用途(消防法施行令別表第一)要る線
(二)項ニ カラオケ・個室ビデオなど、(五)項イ ホテル・旅館・民泊、(六)項イ(1)〜(3) 病院・病床のある診療所、(六)項ロ 介護施設など、(十三)項ロ 格納庫、(十七)項 重要文化財など面積によらず(第1号イ)
(六)項ハ 福祉施設・保育所などで、利用者を入居・宿泊させるもの面積によらず(第1号ロ)
(九)項イ 蒸気浴場・熱気浴場(サウナ)延べ200 m²以上(第2号)
(一)項 劇場・集会場、(二)項イ〜ハ キャバレー・遊技場など、(三)項 飲食店、(四)項 物販店・展示場、(六)項イ(4) 病床のない診療所、(六)項ハ 通いの福祉施設・保育所、(六)項ニ 幼稚園、(十六)項イ 特定用途のある複合用途延べ300 m²以上(第3号)
(五)項ロ 共同住宅・寄宿舎、(七)項 学校、(八)項 図書館、(九)項ロ 一般浴場、(十)項 駅、(十二)項 工場、(十三)項イ 車庫、(十四)項 倉庫延べ500 m²以上(第4号)
(十一)項 神社・寺、(十五)項 事務所など延べ1,000 m²以上(第6号)
  • 延べ面積が線の下でも要る階。 地階・無窓階・3階以上の階で床面積300 m²以上(第11号)、11階以上の階(第14号)、(二)項イ〜ハ・(三)項の地階・無窓階で床面積100 m²以上(第10号)。
  • 階段が1つのビル(第7号)。 (一)〜(四)項・(五)項イ・(六)項・(九)項イの部分が3階以上の階か地階にあり、そこから避難階か地上へ直通する階段が2つない建物(屋外の階段などなら1つでよい)は、延べ面積によらず建物全体に要ります(1階・2階は数えない、令第4条の2の2第2号)。
  • テナントのビル((十六)項イ)。 第3号・第7号・第10号・第14号は建物全体で、ほかの号は用途の部分ごとに1つの建物とみなして当てはめます(令第9条)。

2. 面積によらず要る(第1号)

施設(用途)延べ面積自動火災報知設備
カラオケ店((二)項ニ)197.64 m²要る
ビジネスホテル((五)項イ)2,251.44 m²要る
一戸建ての民泊((五)項イ)145.04 m²要る
病院((六)項イ)6,524.8 m²要る
認知症グループホーム((六)項ロ)192 m²要る
お泊まりデイ((六)項ハ、宿泊させる)220 m²要る
  • 延べ300 m²未満のカラオケ店・民泊・グループホーム・お泊まりデイは、特定小規模施設用自動火災報知設備で代えられます(特定小規模施設の省令第2条第1号イ、第3条)。

3. 延べ200 m²・300 m²から(第2号・第3号)

施設(用途)延べ面積自動火災報知設備
サウナ((九)項イ)描いたまま197.64 m²要らない
サウナ((九)項イ)延べ200 m²なら200 m²要る
200名の宴会場((一)項ロ)1,262.06 m²要る
公民館((一)項ロ)420.08 m²要る
居酒屋((三)項ロ)165.24 m²要らない
スーパー((四)項)5,909.48 m²要る
展示ホール((四)項)920.56 m²要る
コンビニ((四)項)272.06 m²要らない
整形外科クリニック((六)項イ(4))300.84 m²要る
内科クリニック((六)項イ(4))271.56 m²要らない
歯科医院((六)項イ(4))137.81 m²要らない
デイサービス((六)項ハ、通い)220 m²要らない
保育園((六)項ハ)530.44 m²要る
幼稚園((六)項ニ)432 m²要る
  • 同じ建物でも泊めると変わる。 延べ220 m²のデイサービスは、通いなら要らず、泊めるなら面積によらず要ります。
  • 2つのクリニックは、延べ271.56 m²と300.84 m²で分かれます。

4. 延べ500 m²・1,000 m²から(第4号・第6号)

施設(用途)延べ面積自動火災報知設備
団地の住棟((五)項ロ)1,641.45 m²要る
一戸建てのシェアハウス((五)項ロ)145.04 m²要らない
サ高住((五)項ロ)332.8 m²要らない
小学校の校舎((七)項)2,058.6 m²要る
町工場((十二)項イ)343.64 m²要らない
鉄骨の倉庫((十四)項)1,484.04 m²要る
24時間ジム((十五)項)327.24 m²要らない
3階建ての事務所ビル((十五)項)1階923.52 m²要らない
動物病院((十五)項)210.04 m²要らない
  • 同じ家でも用途で変わる。 延べ145.04 m²の平屋は、民泊((五)項イ)なら要り、シェアハウス((五)項ロ)なら要りません。
  • サ高住。 共同住宅((五)項ロ)なら延べ500 m²未満は要りませんが、(六)項ハ・ロに当たれば面積によらず要ります。

5. 線の下でも要る階(第7号・第11号)

施設(用途)階床面積自動火災報知設備
小規模保育事業所((六)項ハ)階段が1つのビルの3階121.44 m²要る(建物全体、第7号)
放課後等デイサービス((六)項ハ)階段が1つのビルの3階70 m²要る(建物全体、第7号)
3階建ての事務所ビル((十五)項)3階307.84 m²要る(その階、第11号)
町工場((十二)項イ)無窓階のとき343.64 m²要る(その階、第11号)
  • 事務所ビルは延べ923.52 m²で1,000 m²に足りませんが、3階は床面積が300 m²以上なので要ります。町工場は、シャッターを外から開けられず開口部に数えないと、無窓階になって要ります。
3階建ての事務所ビルの3階の平面図
延べ923.52 m²でも、3階(床面積307.84 m²)には要る

6. 感知器の数

  • 感知器は部屋(感知区域)ごとに数えます。煙感知器(1種・2種)は、天井の高さが4 m未満なら床面積150 m²につき1個以上、4 m以上20 m未満なら75 m²につき1個以上、廊下は歩行距離30 mにつき1個以上です(消防法施行規則第23条第4項第7号)。
  • 小さな部屋が多いほど多くなります。カラオケ店(延べ197.64 m²)は14個、整形外科クリニック(300.84 m²)は7個、事務所ビルの3階(307.84 m²)は5個、鉄骨の倉庫(1,484.04 m²)は18個でした。

7. それぞれの記事

8. AIへの頼み方

この建物(図面のとおり、3階建てで延べ900 m²の事務所ビル)に自動火災報知設備は要りますか。要るなら、どの階に要り、部屋ごとに感知器はいくつ要りますか。

9. 確かめていないこと

  • 第5号((十六の三)項)、第8号(指定可燃物)、第9号((十六の二)項)、第12号・第13号(道路・駐車の部分)、第15号(通信機器室)は扱っていません。
  • スプリンクラー設備などを決まりどおりに設けた部分は、その有効範囲内で自動火災報知設備を設けないことができます(第3項)。
  • 延べ面積は壁の中心線で数えました。最後は所轄の消防署に確かめてください。