店舗・施設を開業・運営する方、自動火災報知設備が要るかを確かめたい管理者、店舗や施設の設計者
自動火災報知設備の設置基準は?延べ300・500・1,000 m²の線と、面積によらず要る用途:AIが確かめた29の施設
自動火災報知設備が要るかは、用途と延べ面積で決まる(消防法施行令第21条第1項)。AIが確かめた29の施設を並べると、カラオケ店・ホテル・民泊・病院・グループホームは面積によらず要り、店・飲食店・診療所・保育所は延べ300 m²から、共同住宅・学校・工場・倉庫は500 m²から、事務所は1,000 m²から。同じ145.04 m²の家でも、民泊なら要り、シェアハウスなら要らない。延べ面積が線の下でも、3階以上で床面積300 m²以上の階(事務所ビルの3階は307.84 m²)や、階段が1つのビルの3階の保育所には要る。
自動火災報知設備が要るかは、消防法施行令第21条第1項が、用途(別表第一)と延べ面積、それに階で決めています。この記事では、これまでの記事でAIが確かめた29の施設を並べました。AIがMCPで呼ぶ道具(check_space の fireAlarm)の結果です。
1. 決まり
| 用途(消防法施行令別表第一) | 要る線 |
|---|
| (二)項ニ カラオケ・個室ビデオなど、(五)項イ ホテル・旅館・民泊、(六)項イ(1)〜(3) 病院・病床のある診療所、(六)項ロ 介護施設など、(十三)項ロ 格納庫、(十七)項 重要文化財など | 面積によらず(第1号イ) |
| (六)項ハ 福祉施設・保育所などで、利用者を入居・宿泊させるもの | 面積によらず(第1号ロ) |
| (九)項イ 蒸気浴場・熱気浴場(サウナ) | 延べ200 m²以上(第2号) |
| (一)項 劇場・集会場、(二)項イ〜ハ キャバレー・遊技場など、(三)項 飲食店、(四)項 物販店・展示場、(六)項イ(4) 病床のない診療所、(六)項ハ 通いの福祉施設・保育所、(六)項ニ 幼稚園、(十六)項イ 特定用途のある複合用途 | 延べ300 m²以上(第3号) |
| (五)項ロ 共同住宅・寄宿舎、(七)項 学校、(八)項 図書館、(九)項ロ 一般浴場、(十)項 駅、(十二)項 工場、(十三)項イ 車庫、(十四)項 倉庫 | 延べ500 m²以上(第4号) |
| (十一)項 神社・寺、(十五)項 事務所など | 延べ1,000 m²以上(第6号) |
- 延べ面積が線の下でも要る階。 地階・無窓階・3階以上の階で床面積300 m²以上(第11号)、11階以上の階(第14号)、(二)項イ〜ハ・(三)項の地階・無窓階で床面積100 m²以上(第10号)。
- 階段が1つのビル(第7号)。 (一)〜(四)項・(五)項イ・(六)項・(九)項イの部分が3階以上の階か地階にあり、そこから避難階か地上へ直通する階段が2つない建物(屋外の階段などなら1つでよい)は、延べ面積によらず建物全体に要ります(1階・2階は数えない、令第4条の2の2第2号)。
- テナントのビル((十六)項イ)。 第3号・第7号・第10号・第14号は建物全体で、ほかの号は用途の部分ごとに1つの建物とみなして当てはめます(令第9条)。
2. 面積によらず要る(第1号)
| 施設(用途) | 延べ面積 | 自動火災報知設備 |
|---|
| カラオケ店((二)項ニ) | 197.64 m² | 要る |
| ビジネスホテル((五)項イ) | 2,251.44 m² | 要る |
| 一戸建ての民泊((五)項イ) | 145.04 m² | 要る |
| 病院((六)項イ) | 6,524.8 m² | 要る |
| 認知症グループホーム((六)項ロ) | 192 m² | 要る |
| お泊まりデイ((六)項ハ、宿泊させる) | 220 m² | 要る |
- 延べ300 m²未満のカラオケ店・民泊・グループホーム・お泊まりデイは、特定小規模施設用自動火災報知設備で代えられます(特定小規模施設の省令第2条第1号イ、第3条)。
3. 延べ200 m²・300 m²から(第2号・第3号)
| 施設(用途) | 延べ面積 | 自動火災報知設備 |
|---|
| サウナ((九)項イ)描いたまま | 197.64 m² | 要らない |
| サウナ((九)項イ)延べ200 m²なら | 200 m² | 要る |
| 200名の宴会場((一)項ロ) | 1,262.06 m² | 要る |
| 公民館((一)項ロ) | 420.08 m² | 要る |
| 居酒屋((三)項ロ) | 165.24 m² | 要らない |
| スーパー((四)項) | 5,909.48 m² | 要る |
| 展示ホール((四)項) | 920.56 m² | 要る |
| コンビニ((四)項) | 272.06 m² | 要らない |
| 整形外科クリニック((六)項イ(4)) | 300.84 m² | 要る |
| 内科クリニック((六)項イ(4)) | 271.56 m² | 要らない |
| 歯科医院((六)項イ(4)) | 137.81 m² | 要らない |
| デイサービス((六)項ハ、通い) | 220 m² | 要らない |
| 保育園((六)項ハ) | 530.44 m² | 要る |
| 幼稚園((六)項ニ) | 432 m² | 要る |
- 同じ建物でも泊めると変わる。 延べ220 m²のデイサービスは、通いなら要らず、泊めるなら面積によらず要ります。
- 2つのクリニックは、延べ271.56 m²と300.84 m²で分かれます。
4. 延べ500 m²・1,000 m²から(第4号・第6号)
| 施設(用途) | 延べ面積 | 自動火災報知設備 |
|---|
| 団地の住棟((五)項ロ) | 1,641.45 m² | 要る |
| 一戸建てのシェアハウス((五)項ロ) | 145.04 m² | 要らない |
| サ高住((五)項ロ) | 332.8 m² | 要らない |
| 小学校の校舎((七)項) | 2,058.6 m² | 要る |
| 町工場((十二)項イ) | 343.64 m² | 要らない |
| 鉄骨の倉庫((十四)項) | 1,484.04 m² | 要る |
| 24時間ジム((十五)項) | 327.24 m² | 要らない |
| 3階建ての事務所ビル((十五)項)1階 | 923.52 m² | 要らない |
| 動物病院((十五)項) | 210.04 m² | 要らない |
- 同じ家でも用途で変わる。 延べ145.04 m²の平屋は、民泊((五)項イ)なら要り、シェアハウス((五)項ロ)なら要りません。
- サ高住。 共同住宅((五)項ロ)なら延べ500 m²未満は要りませんが、(六)項ハ・ロに当たれば面積によらず要ります。
5. 線の下でも要る階(第7号・第11号)
| 施設(用途) | 階 | 床面積 | 自動火災報知設備 |
|---|
| 小規模保育事業所((六)項ハ) | 階段が1つのビルの3階 | 121.44 m² | 要る(建物全体、第7号) |
| 放課後等デイサービス((六)項ハ) | 階段が1つのビルの3階 | 70 m² | 要る(建物全体、第7号) |
| 3階建ての事務所ビル((十五)項) | 3階 | 307.84 m² | 要る(その階、第11号) |
| 町工場((十二)項イ) | 無窓階のとき | 343.64 m² | 要る(その階、第11号) |
- 事務所ビルは延べ923.52 m²で1,000 m²に足りませんが、3階は床面積が300 m²以上なので要ります。町工場は、シャッターを外から開けられず開口部に数えないと、無窓階になって要ります。
延べ923.52 m²でも、3階(床面積307.84 m²)には要る
6. 感知器の数
- 感知器は部屋(感知区域)ごとに数えます。煙感知器(1種・2種)は、天井の高さが4 m未満なら床面積150 m²につき1個以上、4 m以上20 m未満なら75 m²につき1個以上、廊下は歩行距離30 mにつき1個以上です(消防法施行規則第23条第4項第7号)。
- 小さな部屋が多いほど多くなります。カラオケ店(延べ197.64 m²)は14個、整形外科クリニック(300.84 m²)は7個、事務所ビルの3階(307.84 m²)は5個、鉄骨の倉庫(1,484.04 m²)は18個でした。
7. それぞれの記事
8. AIへの頼み方
この建物(図面のとおり、3階建てで延べ900 m²の事務所ビル)に自動火災報知設備は要りますか。要るなら、どの階に要り、部屋ごとに感知器はいくつ要りますか。
9. 確かめていないこと
- 第5号((十六の三)項)、第8号(指定可燃物)、第9号((十六の二)項)、第12号・第13号(道路・駐車の部分)、第15号(通信機器室)は扱っていません。
- スプリンクラー設備などを決まりどおりに設けた部分は、その有効範囲内で自動火災報知設備を設けないことができます(第3項)。
- 延べ面積は壁の中心線で数えました。最後は所轄の消防署に確かめてください。