小学校の校舎のモデルから始める(無料登録)。学校は、消防法施行令の別表第一(七)項です。飲食店や病院と違って、延べ面積が大きくなるまで要らない設備が多く、誘導灯もふつうの階には要りません。この記事では、会員向けの小学校の校舎で、AIが法令の決まりと図面を照らし合わせました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 校舎と消火器の置き場所

消火器を置いた校舎の平面図
北に普通教室4室、中廊下、南に理科室・音楽室・トイレ・階段ホール。廊下の北側に消火器2本と、男子トイレの南東の隅から消火器までの歩行経路
  • 階の床面積は、外壁の中心線で36.5 × 18.8 m=686.2 m²です。普通教室4室(72 m²)、理科室、音楽室、トイレ、階段ホールがあり、中廊下でつながります。
  • この階を昇降口のある1階とし、3階建てで各階が同じ校舎と仮定しました。延べ面積は2,058.6 m²です。
  • AIは edit_space の1回の変更で、廊下の北側の教室の扉の間に、能力単位3の消火器(仮定)を2本置きました。
  • check_space の指摘は、消火器を置いたあとも0件です。

2. 要る消防用設備

設備要るか決まり
消火器要る延べ300 m²以上(令第10条第1項第3号)
自動火災報知設備要る延べ500 m²以上(令第21条第1項第4号)
屋内消火栓設備建物の造りで変わる延べ700 m²以上(令第11条第1項第2号・第2項)
誘導灯要らない地階・無窓階・11階以上だけ(令第26条第1項第1号・第2号)
誘導標識要る(一)項〜(十六)項(令第26条第1項第4号)
  • どれも check_space で確かめました。この階は無窓階ではありません(fireWindowless:外へ開ける窓などが43.92 m²で、床面積の30分の1の22.87 m²を超える)。
  • 防火管理者は、(七)項なら収容人員50人以上で要ります(令第1条の2第3項第1号ハ)。収容人員は教職員と児童の数を足した数で(消防法施行規則第1条の3)、この階の普通教室4室だけでも、1学級30人なら120人です。延べ500 m²以上なので、甲種防火管理者です(令第3条第1項)。

3. 屋内消火栓は建物の造りで変わる

屋内消火栓の延べ700 m²は、建物の造りと内装で2倍・3倍になります(令第11条第2項)。

建物の造り内装線屋内消火栓
耐火構造難燃材料2,100 m²要らない
耐火構造ほか1,400 m²要る
準耐火建築物難燃材料1,400 m²要る
ほかほか700 m²要る
  • 延べ2,058.6 m²の校舎は、耐火構造で内装が難燃材料なら、2,100 m²の手前で屋内消火栓が要りません。

4. 教室の感知器

AIは fireAlarm で、部屋ごとに差動式スポット型の熱感知器の数を数えました(耐火構造、天井3 m)。

部屋床面積2種1種
普通教室172.0 m²2個1個
普通教室272.0 m²2個1個
普通教室372.0 m²2個1個
普通教室472.0 m²2個1個
理科室80.0 m²2個1個
音楽室65.6 m²1個1個
合計11個6個
  • 1個で受け持つ床面積は、2種が70 m²、1種が90 m²です(耐火構造で天井4 m未満、消防法施行規則第23条第4項第3号ロ)。72 m²の普通教室は、2種なら2個、1種なら1個です。
  • (七)項の廊下は、地階・無窓階・11階以上のほかは感知器が要りません(規則第23条第6項第3号)。トイレと階段ホールは数えていません。

5. 消火器

建物の造りと内装1単位で建物全体この階の分
耐火構造で内装が難燃材料400 m²5.151.72
ほか200 m²10.293.43
  • 能力単位は、延べ面積を200 m²で割った数で、耐火構造で内装が難燃材料なら400 m²で割ります(消防法施行規則第6条第1項・第2項)。この階の分は、この階の床面積(外壁の中心線まで686.2 m²)を割った数です。
  • 能力単位3を2本で、この階は6単位です。どちらの造りでも、この階の分に足ります。ほかの階にも、それぞれの階の分を置きます。
  • いちばん遠いのは男子トイレの南東の隅で、消火器まで歩いて15.8 mです。どの点からも20 m以内です(規則第6条第6項)。

6. 誘導灯と誘導標識

  • 誘導灯は、(七)項では地階・無窓階・11階以上だけに要ります。この階には要りません。
  • 誘導標識は要ります。教室から昇降口は見えず、省略できません(規則第28条の2第3項、30 m以内で見える避難口がない)。
部屋昇降口まで見えるか
普通教室112.33 m見えない
普通教室221.37 m見えない
普通教室330.46 m見えない
普通教室439.56 m見えない
理科室13.07 m見えない
音楽室21.77 m見えない

7. この確かめ方の使い方

  • 自分の校舎を描き(図面のPDFや写真からでも)、延べ面積、建物の造りと内装、天井の高さをAIに伝えてください。
  • 確かめていないのは、2階以上の階と建物全体、トイレ・階段の感知器、避難器具、スプリンクラー設備、体育館などほかの棟、カーテンなどの防炎、消防署への届出です。