小学校の校舎のモデルから始める(無料登録。シミュレーションの実行はPro)。休み時間のはじめには、多くの子が一度にトイレへ行きます。この記事では、会員向けの小学校の校舎で、AIが休み時間のトイレをシミュレーションしました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 校舎と休み時間の流れ

小学校の校舎の平面図
北に普通教室4室、中廊下、南に理科室・音楽室・男子トイレ(個室2・小便器3)・女子トイレ(個室6)・階段ホール
  • 男子トイレは個室2つと小便器3つ、女子トイレは個室3つです。AIは edit_space の1回の変更で、便器にタグを付け、女子トイレの東の壁ぎわに個室を3つ足しました。check_space の指摘は、足す前もあとも0件です。シミュレーションでは、女子トイレの個室を3つ使うか6つ使うかを選びます。

AIは次の流れをシナリオに書きました(put_process_scenario)。

  • 普通教室4室に30人ずつ(男子15人・女子15人)います。チャイムが鳴ってから2分の間に、4割の子がトイレへ行きます。
  • 男子の8割は小便器(20〜60秒、いちばん多いのは30秒)、ほかは個室(1〜4分、2分)です。女子は個室(40秒〜3分、1分)です。
  • そのあと手を洗い(10〜30秒)、教室に戻ります。
  • 人数と時間はどれも仮定です。自分の学校の人数と時間に置きかえて使います。

2. トイレに行く子と女子トイレの個室

AIは、トイレに行く子の割合(2割・4割・6割)と女子トイレの個室(3つ・6つ)を変えて(sweep_process_parameters)、20回ずつ比べました。いちばん長い待ちは、その回でいちばん長く待った子の20回の平均です。

トイレに行く子女子の個室女子:待ち(平均)女子:いちばん長い待ち女子:教室に戻るまで男子(小便器):待ち最後の子が戻る
2割3つ2.1分5.0分5.0分0.2分チャイムから10.0分
2割6つ0.4分1.2分3.1分0.2分チャイムから7.2分
4割3つ5.9分12.7分8.7分1.1分チャイムから17.7分
4割6つ2.0分4.8分4.7分1.1分チャイムから10.7分
6割3つ9.9分20.6分12.8分2.1分チャイムから25.8分
6割6つ3.8分8.5分6.6分2.1分チャイムから14.3分
  • 4割の子が行くと、女子は個室3つで平均5.9分待ち、教室に戻るまで8.7分かかります。休み時間を10分とすると、最後の子が戻るのはチャイムから17.7分後で、次の授業に間に合いません。
  • 個室を6つにすると、女子の待ちは平均2.0分、最後の子が戻るのは10.7分後です。
  • 男子は小便器が3つあり、待ちは平均1.1分です。混むのは女子トイレです。

3. 休み時間をずらす

4割の子が行くとして、普通教室3・4の休み時間を5分遅らせるかと、女子トイレの個室の数を変えました。

休み時間女子の個室女子:待ち(平均)女子:いちばん長い待ち女子:教室に戻るまで男子(小便器):待ち
同じ3つ5.9分12.7分8.7分1.1分
同じ6つ2.0分4.8分4.7分1.1分
5分ずらす3つ3.5分7.8分6.4分0.2分
5分ずらす6つ0.4分1.4分3.1分0.2分
  • 2つの学級の休み時間を5分ずらすと、個室3つのままでも女子の待ちは平均3.5分になります。個室を増やす工事をしなくても、待ちが4割ほど短くなります。

4. この確かめ方の使い方

  • 自分の校舎を描き(図面のPDFや写真からでも)、学級の人数、休み時間の長さ、トイレに行く子の割合をAIに伝えてください。個室を足す位置も、AIが図面に置いて確かめます。
  • 確かめていないのは、ほかの階のトイレ、手洗い場の数、授業中に行く子、着替えや給食の前の時間、教職員のトイレです。