事務所ビルのモデルから始める(無料登録)か、自分の図面を描いてください。事務所ビルの消防設備などは、決まりごとに「延べ面積」「その階の床面積」「階段の数」「人数」など見るものが違い、1つずつ調べると漏れが出ます。この記事では、3階建ての事務所ビルのモデルで、7つの設備などが要るかを、同じ建物・同じ人数のままAIに確かめてもらい、1つの表にしました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。それぞれの詳しい確かめ方は、表の右の記事にあります。

1. やったこと

  • モデルは、21 × 15 mの3階建ての事務所ビルです。各階の床面積は307.84 m²、延べ923.52 m²。北に階段ホール・トイレ・給湯室・会議室(3階は書庫)、廊下をはさんで南に事務室。階段は北西の隅に1つです。
  • 人は各階15人、合わせて45人(仮定)。居室は事務室と会議室(3階は事務室だけ)。1階が避難階で、出口は南の入口です。
  • AIは check_space で、消火器(extinguishers)、自動火災報知設備(fireAlarm)、屋内消火栓(hydrants)、誘導灯(exitSigns)、避難器具(escapeDevices)、非常用の照明装置(emergencyLighting)、防火管理者(occupantLoad)を確かめました。

2. 結果

設備など1階2階3階決め手詳しい記事
消火器要る要る要る延べ300 m²以上。能力単位4.62以上消火器
自動火災報知設備要らない要らない要る3階以上で床面積300 m²以上の階自動火災報知設備
屋内消火栓要らない要らない要らない延べ1,000 m²未満
誘導灯要らない要らない要らない地階・無窓階・11階以上ではない誘導灯と誘導標識
誘導標識要る要る要るどの部屋からも出口が見えるわけではない誘導灯と誘導標識
避難器具要らない要らない1個階段が1つで、3階に10人以上
非常用の照明装置要らない要る要る3階建てで延べ500 m²超。1階は出口まで30 m以内非常用の照明装置
防火管理者要らない(建物で45人)——事務所は50人から防火管理者
  • 消火器は、どの階にも。 延べ923.52 m²は事務所の300 m²以上です(消防法施行令第10条第1項第3号)。能力単位は合わせて4.62以上で、各階に置き、どこからでも歩いて20 m以内にします。
  • 自動火災報知設備は、3階だけ。 延べ1,000 m²未満の事務所でも、3階以上で床面積300 m²以上の階には要ります(第21条第1項第11号)。307.84 m²の3階が当たります。
  • 屋内消火栓は、要りません。 事務所は延べ1,000 m²からで(第11条第1項)、4階以上・地階・無窓階でもありません。
  • 誘導灯は要らず、誘導標識は要ります。 事務所の誘導灯は地階・無窓階・11階以上だけです。誘導標識は、どの部屋からも出口が見えて30 m以内でなければ省略できません。
  • 避難器具は、3階に1個。 階段が1つしかない3階以上の階で、10人以上いるためです(第25条第1項第5号)。2階は当たりません。
  • 非常用の照明装置は、2階と3階の部屋に。 3階建てで延べ500 m²を超えるので、事務所でも要ります(建築基準法施行令第126条の4)。1階の部屋は入口まで30 m以内で要りません(平成12年建設省告示第1411号)。
  • 防火管理者は、45人なら要りません。 事務所は収容人員50人からです(消防法施行令第1条の2第3項第1号ハ)。
3階の平面図
3階の平面図

3. AIへの頼み方

3階建ての事務所ビルです(各階307.84 m²、延べ923.52 m²、階段は1つ)。各階に15人います。消火器・自動火災報知設備・屋内消火栓・誘導灯・避難器具・非常用の照明装置・防火管理者が、どの階に要るかを一覧にしてください。

4. 確かめていないこと

  • 各階が無窓階かどうか(消防法施行規則第5条の5)は確かめていません。無窓階なら、誘導灯や屋内消火栓などの答えが変わります。
  • スプリンクラー設備・非常警報設備・連結送水管などは確かめていません。
  • 消火器・感知器・避難器具の置き場所や種類は、詳しい記事で確かめています。
  • 最後は、所轄の消防署と建築主事などに確かめてください。