病院のモデルから始める(登録なしで開けます。シミュレーションの実行はPro)。夕食の配膳は、実際に病棟で患者に配膳される時間が原則として午後6時以降とされています(厚生労働省保険局医療課長通知「入院時食事療養費に係る食事療養及び入院時生活療養費に係る生活療養の実施上の留意事項について」、保医発0305第16号、令和8年3月5日)。配膳車が病棟に着いてから、最後の患者に届くまでには時間がかかります。この記事では、病院のモデルの2階の38床の病棟で、AIが夕食の配膳をシミュレーションしました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 病棟と配膳の流れ

病棟の階の平面図
北に4床室と個室、中央にナースステーション、南にエレベーターホール・汚物処理室・配膳室・デイルーム・4床室、東西に階段
  • 2階の病棟は、4床室9室と個室2室の38床で、長さ64 mです。配膳室はエレベーターホールの東にあります。check_space の指摘は0件です。

AIは次の流れをシナリオに書きました(put_process_scenario)。

  • 18:00に、38人分のトレーを載せた配膳車が、配膳室の前の廊下にあります。2台にするときは、病棟の西と東の廊下に1台ずつ置き、それぞれ近いベッドの分を載せます。
  • 配る人(看護師や看護補助者)がナースステーションから、または前の患者のベッドから配膳車へ来て、トレーの名前と食種を確かめ(10〜20秒、いちばん多いのは12秒)、ベッドまで運んで、起き上がるのを手伝いながらテーブルに置きます(20〜60秒、いちばん多いのは30秒)。配る人は、次に近い配膳車のトレーへ回ります。
  • 人数と時間はどれも仮定です。自分の病棟の記録に置きかえて使います。

2. 配る人の数と、配膳車の置き場所

AIは、配る人(2〜4人)と配膳車(1台・2台)を変えて(sweep_process_parameters)、20回ずつ比べました。届くまでは配膳車に着いた18:00から患者のベッドまでのトレー1つの平均、いちばん長く待つトレーと最後のトレーが届く時刻と歩く距離は20回の平均です。

配膳車配る人届くまで(平均)いちばん長く待つトレー最後のトレーが届く配る人が歩く距離(合計)
1台(配膳室の前)2人17.7分31.3分18:332,152 m
1台(配膳室の前)3人12.0分20.4分18:222,148 m
1台(配膳室の前)4人9.2分15.2分18:172,139 m
2台(西と東)2人13.1分23.8分18:251,140 m
2台(西と東)3人9.1分16.2分18:171,235 m
2台(西と東)4人7.1分11.9分18:141,328 m
  • 配膳室の前に1台、配る人が2人なら、トレーは配膳車で平均16.0分待ち、届くまで平均17.7分で、最後のトレーが届くのは18:33です。2人で合わせて2,152 m歩きます。
  • 配膳車を西と東に2台置くと、歩く距離は1,140 mでほぼ半分になり、最後のトレーが届くのは18:25です。
  • 配る人を3人にすると、1台でも18:22、2台なら18:17です。

3. この確かめ方の使い方

  • 自分の病棟を描き(図面のPDFや写真からでも)、ベッドの数と場所、配膳車の台数と置き場所、トレーを確かめて置く時間、配る人の数をAIに伝えてください。食事の介助が要る患者や、ほかの病棟と配膳車を分ける流れも、AIが流して比べます。
  • 確かめていないのは、食事の介助、配膳車がエレベーターで病棟に着くまでの時間、下膳、絶食や検査で配らない患者、ほかの病棟の配膳、配る人のほかの仕事です。