大宴会場のモデルから始める(無料登録。シミュレーションを動かすにはProが要ります)。披露宴の受付は、開宴の30分ほど前から始まり、ご祝儀を預かって芳名帳に記帳してもらいます。招待客が集中する時間に受付が足りないと、ロビーに列ができ、開宴が遅れます。この記事では、200名の模擬の披露宴で、AIが開宴前の受付のシナリオを書き、受付の人数、両家の招待客の人数の差、受付の仕方を変えて比べました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 会場と受付

模擬の会場は、200名の宴会場と南のロビーです。ロビーの西に新郎側、東に新婦側の受付があり、どちらも芳名帳の台・ギフトの台・受付係の椅子2脚と、前に待ち列の場所があります。AIは get_space で2つの受付(芳名帳の台と待ち列)と、それぞれに近い宴会場の扉を読み、次のシナリオを書きました(put_process_scenario)。

  • 受付は開宴の30分前に始まります。招待客は約200名・140組とし、入口からランダムに来ます。最初の10分に35%、次の10分に45%、最後の10分に20%です(20回の平均で146.4組)。
  • 新郎側の招待客は新郎側の受付へ、新婦側は新婦側の受付へ並びます。
  • 1か所の受付係は2人で、1組ずつご祝儀を預かり、記帳してもらいます。1組あたり平均45秒(27〜63秒)です。
  • 受付を済ませた組は、近い扉から宴会場に入ります。
  • 乱数を変えて20回くり返します。

受付の人数、新郎側の割合、受付の時間、ゲストカード(招待状に同封し、前もって書いてきてもらう。受付の時間は半分)、受付を両家共通にする(空いている受付へ)は、シナリオのパラメータです。AIは sweep_process_parameters で、組み合わせごとに同じ乱数の20回を走らせます。

受付の流れ
シミュレーションの1回目で、招待客が入口から受付に並び、扉から宴会場に入った経路(同じ受付の組は同じ道を通る)

2. いまの受付で、どれだけ待つか

受付で待つ時間
主な案ごとの、新郎側と新婦側の受付で1組が待つ時間(20回の平均)

両家半々・受付2人ずつでは、1組が待つ時間は平均2.1分(95%区間1.7〜2.5分)、いちばん長く待つ組は新郎側で4.7分、新婦側で5.0分、列は最長で14組ほどです。最後の組が受付を済ませるのは、開宴の2.4分後です。

いちばん多く来る10分には、1か所に約31.5組(1分に3.15組)が来ますが、2人で受付できるのは1分に2.67組です。この10分に列が伸び、開宴の時刻までに追いつけません。

3. 受付の人数と、両家の招待客の数の差

受付係(1か所)両家半々:待つ時間両家半々:最後の組新郎側65%:新郎側の受付新郎側65%:新婦側の受付新郎側65%:最後の組
1人14.9分開宴の30.0分後23.3分6.8分開宴の43.9分後
2人2.1分開宴の2.4分後5.2分0.5分開宴の8.0分後
3人0.3分開宴の0.7分後0.8分0.1分開宴の0.8分後

待つ時間は1組あたりの平均、最後の組は最後の組が受付を済ませた時刻です(20回の平均)。

  • 1人ずつでは足りません。両家半々でも平均14.9分待ち、受付が終わるのは開宴の30分後です。
  • 新郎側の招待客が65%だと、2人ずつでも新郎側の受付は平均5.2分、いちばん長く待つ組は10.3分、列は最長27組ほどになります。新婦側の受付は0.5分で、空いている時間があります。
  • 3人ずつなら、新郎側が65%でも0.8分で、開宴の0.8分後には受付が終わります。

4. 新郎側が多いときの手

新郎側65%・受付2人ずつのシナリオをAIが写し(update_process_parameters の copyAs、元のシナリオはそのまま)、受付の仕方を比べました。

新郎側65%・受付2人ずつ待つ時間新郎側の受付:いちばん長く待つ組新郎側の受付:列(最長)最後の組
いまの受付3.7分10.3分27.4組開宴の8.0分後
受付を両家共通に1.6分4.0分11.1組開宴の1.4分後
ゲストカード0.1分0.9分5.2組開宴の0.3分後
両方0.0分0.3分2.1組開宴の0.3分後
  • 受付を両家共通にすると(どちらの受付でもよい)、待つ時間は2.0分短くなり(95%区間1.5〜2.6分)、空いていた新婦側の受付も使えます。
  • ゲストカードにすると、受付の時間が半分になり、待つ時間は3.5分短くなります(95%区間2.8〜4.3分)。受付の人数を増やさずに、3人ずつ(0.6分)より短くなります。

5. 招待客の数

招待客待つ時間いちばん長く待つ組最後の組
約140名(100組)0.5分1.9分開宴の0.8分後
約200名(140組)2.1分5.0分開宴の2.4分後
約260名(180組)5.1分9.8分開宴の9.4分後

両家半々・受付2人ずつのときです(20回の平均で来た組は105.9組・146.4組・187.9組)。いちばん長く待つ組は、新郎側と新婦側の長いほうです。

6. この数字の使い方

  • 受付の人数は、招待客の数と、両家の人数の差、来る時刻の集中で決まります。招待客の名簿から両家の組の数を数え、AIに伝えてください。開宴の30分前に受付を始めるなら、いちばん多く来る10分に何組来るかが目安です。
  • 1組あたりの時間は、ご祝儀の受け渡しと記帳で変わります。ゲストカードや、受付係の役割分担(ご祝儀を預かる人と、記帳を案内する人)で短くできます。
  • 計算していないもの:クロークや控室への案内、遅れて来る招待客、お車代やお礼の受け渡し、受付係の交代。