病院のモデルから始める(登録なしで開けます。シミュレーションの実行はPro)。診察の前に採血がある外来では、朝の採血室に人が集まります。この記事では、病院のモデルの1階の外来で、AIが朝の採血室をシミュレーションしました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。

1. 採血室と朝の流れ

病院の1階の外来の平面図
北東に採血室(採血ブース6つと採血待ち)、北に検査室・放射線科・薬剤部、中央にエレベーター、南のエントランスホールに受付カウンター、受付・会計待ち、正面玄関
  • 1階の採血室に、採血ブースが6つあります。AIは edit_space の1回の変更で、6つのブースの患者のいすにタグを付け、ベンチとブースの間に「採血待ち」の区画を描きました。check_space の指摘は0件です。

AIは次の流れをシナリオに書きました(put_process_scenario)。

  • 採血室は8:30に開きます。200人の外来の患者が、診察の前の採血に来ます。
  • そのうち3割は、開く前から採血待ちで待っています。ほかの人は、11:30までに受付の待合からばらばらに来ます。はじめの30分に22%、そのあと30分ごとに20・17・15・14・12%です。
  • 採血待ちで、5人のスタッフのうち空いた人を待ち、空いたブースで採血します(2〜7分、いちばん多いのは3分)。終わると受付の待合に戻ります。
  • 人数と時間はどれも仮定です。自分の病院の採血の記録に置きかえて使います。

2. スタッフの人数と採血の人数

AIは、採血のスタッフ(4人・5人・6人)と採血の人数(150・200・250人)を変えて(sweep_process_parameters)、20回ずつ比べました。開く前から待つのは3割です。いちばん長い待ちは、その回でいちばん長く待った人の20回の平均です。

採血の人数スタッフ待ち(平均)いちばん長い待ち待つ人(最多)最後の人が終わる
150人4人20.8分45.1分43.9人11:31
150人5人12.2分34.7分42.2人11:31
150人6人8.2分28.5分41.0人11:31
200人4人43.6分65.4分64.5人11:56
200人5人24.6分48.4分59.3人11:33
200人6人15.5分39.2分57.0人11:33
250人4人69.4分94.2分94.0人12:47
250人5人44.1分65.3分80.3人11:57
250人6人27.7分50.7分74.6人11:34
  • 200人を5人で採血すると、待ちは平均24.6分、いちばん長い待ちは48.4分です。待つ人は最も多いとき59.3人です。
  • 6人にすると15.5分です。4人だと43.6分で、最後の人が終わるのは11:56です。

3. 開く前から待つ人

200人で、開く前から待つ人の割合(なし・3割・5割)とスタッフを変えました。「戻るまで」は、来てから採血を終えて受付の待合に戻るまでの平均です。

開く前から待つ人スタッフ待ち(平均)いちばん長い待ち開く前から待った人:戻るまであとから来た人:戻るまで
なし4人23.3分37.6分—27.8分
なし5人5.8分14.2分—10.2分
なし6人1.4分6.6分—5.8分
3割4人43.6分65.4分32.3分54.5分
3割5人24.6分48.4分26.3分30.1分
3割6人15.5分39.2分22.4分18.9分
5割4人60.1分101.2分53.2分75.6分
5割5人40.5分80.1分43.1分46.5分
5割6人29.6分66.1分36.4分31.6分
  • 開く前から待つ人がいなければ、5人でも待ちは平均5.8分です。開く前に3割が待つときの6人(15.5分)より短くなります。
  • 開く前に3割が待つと、5人では、あとから来た人(30.1分)のほうが、開く前から待った人(26.3分)より長くかかります。開いたときの列が、そのあとも残るためです。

4. 朝の1時間の応援

スタッフ5人で、開いてから1時間だけ1人の応援を入れるかと、開く前から待つ人の割合を変えました。

開く前から待つ人朝の1時間の応援待ち(平均)いちばん長い待ち待つ人(最多)
なしなし5.8分14.2分18.1人
なし1人2.2分8.2分11.6人
3割なし24.6分48.4分59.3人
3割1人17.1分39.3分57.0人
5割なし40.5分80.1分97.1人
5割1人32.2分68.2分96.0人
  • 開く前に3割が待つとき、朝の1時間だけ応援を入れると、待ちは平均17.1分です。1日中6人いるとき(15.5分)に近くなります。
  • 開く前から待つ人がいなければ、応援を入れて2.2分です。

5. この確かめ方の使い方

  • 自分の病院の採血室を描き(図面のPDFや写真からでも)、時間ごとの採血の人数、開く前から並ぶ人の数、スタッフの人数と採血の時間をAIに伝えてください。ブースを足す位置も、AIが図面に置いて確かめます。
  • 確かめていないのは、採尿、採血管の準備や受付の機械、採血が難しい人や子どもで長くかかる人、スタッフの休憩、検体を検査室へ運ぶ時間、診察の予約の時刻との関係です。