カフェ&ベーカリーのモデルを開く(登録なしで開けます。シミュレーションを動かすにはProが要ります)。朝のピークに、レジとバー(エスプレッソマシン)に何人を置くか。足りなければ列が延び、多すぎれば人件費がかさみます。この記事では、模擬のカフェで、AIが保存されている朝のピークのシナリオを読み、開けるレジの台数とアプリの注文を加えた写しを保存して、人の置き方を比べました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。
1. カフェと朝のピーク
模擬のカフェ&ベーカリー(22 × 12 mの店舗、店内約38席とテラス20席)の、保存されている朝のピークのシナリオです。
- 客は通りから、1時間に90人の割合で40分の間、不規則に来ます(20回の平均で64.0人)。
- 注文の列に並び、空いているレジ(なければ待っている人の少ないほう)で注文します(40秒)。4人に3人はドリンクを頼み、受け取りで、空いているエスプレッソマシンでバリスタが作るのを待ちます(40〜100秒、いちばん多いのは55秒)。残りはパンか焼き菓子だけで、会計して席に着くか持ち帰ります。
- レジとエスプレッソマシンは2台ずつ。いまはレジに2人、バーにバリスタ2人です。パン職人は別に1人いて、10分ごとにパンを焼いて棚に補充します。
- 注文の列の場所は12人分、受け取りの場所は8人分で、埋まっていれば、その手前で待ちます。
AIは保存されているシナリオを読み(list_process_scenarios)、レジ・バー・席の手順はそのままに、開けるレジの台数(tills)と、ドリンクの客のうちアプリで注文して列に並ばない人の割合(appShare)を加えた写しを保存しました(put_process_scenario、元のシナリオはそのまま)。レジ2台・アプリ0%なら、写しは元のシナリオと同じ待ちになります。そのうえで sweep_process_parameters で、組み合わせごとに同じ乱数の20回を走らせました。
2. いまの待ちと、仕事の量
いま(レジ2人・バー2人)は、レジで注文したドリンクの客が、店に着いてからドリンクを受け取るまで平均2.3分です。レジにいる時間(並んでから注文を終えるまで)は0.8分、受け取りで待つ時間は1.3分です。パンだけの客は0.9分で会計を終えます。
1時間に90人のペースだと、レジの仕事は1時間に60分(90人×40秒)、バーの仕事は73.1分(90人の4人に3人×1杯65秒)です。レジが1人ならずっと注文を受け続けることになり、バーは1人では足りません。
3. レジとバーに何人置くか
| 人の置き方 | ドリンクを受け取るまで | いまとの差 | レジにいる時間 | 受け取りで待つ時間 |
|---|---|---|---|---|
| レジ2人・バー2人(いま、4人) | 2.3分 | – | 0.8分 | 1.3分 |
| レジ1人・バー2人(3人) | 5.4分 | +3.0分(95%区間 +2.1〜+4.0分) | 3.8分 | 1.1分 |
| レジ2人・バー1人(3人) | 8.8分 | +6.5分(+5.3〜+7.7分) | 0.8分 | 6.2分 |
| レジ1人・バー1人(2人) | 9.4分 | +7.0分(+5.8〜+8.2分) | 3.8分 | 4.7分 |
| レジ2人・バー3人(5人) | 2.3分 | 0.0分(同じ値) | 0.8分 | 1.3分 |
- 3人なら、バーに2人を置くほうが早く受け取れます(5.4分と8.8分)。バーが1人だと受け取りで待つ時間が6.2分になり、受け取りの場所(8人分)があふれて、入れずに待つ人がいちばん多い時に平均6.3人出ます。
- レジが1人だと、レジにいる時間が3.8分で、列がいちばん長い時に9.2人です。注文の列の場所(12人分)も埋まり、その手前で待つ人がいちばん多い時に2.0人出ます。パンだけの客も、会計まで4.2分かかります。
- バリスタを3人にしても、2人と同じ値です。エスプレッソマシンが2台なので、3人目は作るものがありません。
4. 3人で回すなら、注文を速くするか、アプリで注文してもらう
レジ1人・バー2人のまま、レジでの注文の時間と、ドリンクの客のうちアプリで注文する人の割合を変えました。店に着いてからドリンクを受け取るまで:
| 注文の時間 | レジ2人(4人) | レジ1人(3人) |
|---|---|---|
| 30秒 | 2.1分 | 2.7分 |
| 40秒(いま) | 2.3分 | 5.4分 |
| 50秒 | 2.6分 | 9.8分 |
| アプリで注文するドリンクの客 | レジ2人(4人) | レジ1人(3人) |
|---|---|---|
| 0%(いま) | 2.3分 | 5.4分 |
| 20% | 2.3分 | 4.0分 |
| 40% | 2.3分 | 3.0分 |
- 注文が30秒で済めば(列にいる間に頼むものを決めてもらう、支払いを速くするなど)、レジ1人でも2.7分で、いまより0.3分(95%区間0.2〜0.5分)長いだけです。50秒かかると9.8分です。
- ドリンクの客の40%がアプリで注文すれば、レジ1人でも3.0分です。アプリで注文した客は、店に着いてから1.5分で受け取ります(受け取りで待つだけ)。
- レジが2人なら、アプリの注文はほとんど効きません(差は誤差の範囲)。4人なら、レジはもともと空いています。
5. もっと混む朝、すいている朝
| 1時間の来店 | 40分の来店(20回の平均) | レジ2人・バー2人 | レジ1人・バー2人 |
|---|---|---|---|
| 60人 | 42.8人 | 2.1分 | 2.6分 |
| 90人(いま) | 64.0人 | 2.3分 | 5.4分 |
| 120人 | 85.0人 | 3.1分 | 11.1分 |
- 1時間に60人の朝なら、レジ1人・バー2人でも2.6分です。
- 120人だと、レジ1人では11.1分で、注文の列の場所の手前で待つ人がいちばん多い時に17.8人です。レジ2人なら3.1分です。
6. この数字の使い方
- 15分ごとの来店数(レジの記録から)、注文と1杯を作る時間、ドリンクと持ち帰りの割合を、自分の店の値でAIに伝えてください。ここの数字は作例の仮定の値です。
- 人の置き方は、待ち時間と人件費を合わせて決めてください。待ちが減っても、売上が増えるかはこの計算では分かりません。
- アプリの注文は、ここでは客が店に着いた時に入る形なので、効き目は控えめです(着く前に注文が入れば、受け取りの待ちはさらに短くなります)。
- 計算していないもの:手の空いた人がレジとバーを行き来すること、片付けと洗い物、フードの温め、列を見て帰る客、売上。



