特養のユニットのモデルから始める(無料登録)か、自分の図面を描いてください。介護施設の計画では、居室と共同生活室の面積が基準を満たすか、どの居室も共同生活室に直接面しているか、車いすで部屋の中を回れるかを、部屋ごとに確かめます。この記事では、模擬のユニット型特別養護老人ホームの1ユニット(定員10名)で、AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。

基準が求めること

「特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準」(e-Govの条文で確認)から、次の値を使います。

  • 居室:入所者1人当たりの床面積は10.65 m²以上(最低基準、第11条第4項第1号ハ)。ユニット型は、一の居室の床面積等を10.65 m²以上、2人の居室は21.3 m²以上(第35条第4項第1号イ(4))。一以上の出入口を、避難上有効な空地・廊下・共同生活室・広間に直接面して設ける(同イ(6))。
  • 共同生活室:一の共同生活室の床面積は、2 m²にそのユニットの入居定員を掛けた面積以上を「標準」とする(第35条第4項第1号ロ(3))。最低基準ではなく、目指す値です。

check_space の areaPerPerson に、部屋と数える人数(居室はその部屋の入居者、共同生活室はその時いる人数ではなくユニットの入居定員)と基準(care_home_room・care_unit_living)を渡すと、部屋ごとに面積・必要な面積・足りているか・何人まで入るか・最低基準か標準か(basis)を返します。

1. 居室と共同生活室

部屋人数面積必要な面積結果
居室1〜10(各室)115.12 m²10.65 m²足りる
共同生活室ユニットの定員10136.16 m²20.00 m²(標準)足りる

居室は10室とも15.12 m²で、1人の居室の最低基準10.65 m²を満たします。共同生活室は標準を大きく超えます。床の検査(check_space)の指摘は0件です。ユニットの入口をゲートにしてあるので、同じ検査で入口から全部の部屋に人が行けることも確かめています。どの居室の扉も共同生活室に直接面し、洗濯室・トイレ・浴室も共同生活室から入ります。入口からいちばん遠い居室まで歩いて18.9 mです。

特養のユニットの平面図
特別養護老人ホーム:ユニット1つ(居室10室と共同生活室)

2. 2人の居室にできるか

居室1を2人の居室として数えると、必要な面積は21.3 m²で、15.12 m²では足りません(1人まで)。2人の居室にするには、2室分をまとめるなどの計画の変更が要ります。共同生活室は、ユニットの定員を12名にしても、必要な面積は24 m²で足ります。

3. 車いすで回れるか

居室とトイレのゾーンには車いすで使う印(accessible)が付いているので、check_space の turning で、直径1.5 mの円がベッドや家具をよけてとれるかを調べられます。

  • 居室1〜10:どの部屋でもとれます(とれる最大の円は2.29 m)。
  • トイレ1・2:どちらもとれます(2 m)。

ベッドを壁につけ、洋服だんすと洗面台を扉の側に寄せたので、ベッドの横に回転のための床が残ります。家具を置き換えたら、同じ検査で確かめ直せます。

4. この数字の使い方

  • 省令の値と床面積を比べたものです。居室の値は最低基準、共同生活室の値は標準です。指定・許可の確認ではありません。条例や解釈の通知で、面積の測り方(洗面設備や便所を含むかなど)や別の基準が決まっていることがあります。
  • ゾーンの面積は、床の外形の中で穴を除いた面積です。部屋のゾーンを壁の内側に合わせて描いてください。
  • 廊下の幅、浴室・便所の数、職員の数などの基準は数えていません。
  • 同じ areaPerPerson は、1人あたりの面積(perPerson)を渡せば、ほかの施設の部屋にも使えます。