映画館のモデルから始める(無料登録)か、自分の映画館を描いてください。部屋に何席入るかは、列の間隔、2本の通路の間に何席並べるか、それぞれの通路に要る幅、そして米国では一緒に求められる車いす席で決まります。この記事では、映画館のモデルのスクリーン2に、国際建築基準(International Building Code、IBC)の列の間隔と通路の幅、2010年ADA基準(2010 ADA Standards for Accessible Design)の車いす席で席を並べ、もっとゆったりした間隔とも比べました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 今のスクリーン2

モデルは、スクリーンが2つの映画館です。スクリーン2は内法12.0 × 15.0 m(180 m²、1,938平方フィート)で、床は平ら、スクリーンの幅は7.5 mです。今は136席で、背から背まで1.2 mの18席の列が7列と、車いす席4つとその同伴者席のある10席の最後列です。AIは get_space で部屋を読み、check_space では指摘はありませんでした。

席は、中心から中心まで0.55 m、座面を上げて奥行き0.7 mの跳ね上げ式のロッキングシートです。UNICの設計の手引きの範囲(肘掛けを共有して幅500〜750 mm、ロッキングシートは座面を上げて奥行き700〜800 mm)に入ります。この大きさは仮定です。お使いの席の大きさを入れてください。

今のスクリーン2
今のスクリーン2(右):背から背まで1.2 mの18席の列が7列と、車いす席4つのある最後列。左は段床の列のあるスクリーン1

2. 決まり

  • 列の間。 2021年版の国際建築基準は、14席以下の列の間を12インチ以上空けることを求めます。前の列の背から後ろの列のいちばん出た所までを測り、座面が自動で上がる席は上げた状態で測ります(1030.13.2節)。列の両端に通路か出入口があれば、14席を超える1席ごとに0.3インチ広げ、1列は100席までです。22インチを超えて広げる必要はありません(1030.13.2.1節)。18席の列なら13.2インチです。
  • 通路。 平らな通路は、両側に席があれば幅42インチ(50席未満にしか使われなければ36インチ)、片側だけなら36インチが要ります(1030.9.1節)。通路が受け持つ人数は、出口がその容量に応じて均等に使われるとして数え(1030.9.2節)、平らな通路は受け持つ1人あたり0.2インチの幅が要ります(1030.6.1節)。
  • 車いす席。 2010年ADA基準は、51〜150席なら車いす席4つ、151〜300席なら5つを求め(表221.2.1.1)、それぞれの横に同伴者席が要ります(221.3節)。車いす席は、2つ並べるなら幅33インチ、1つなら36インチ、前から入るなら奥行き48インチです(802.1.2節・802.1.3節)。
  • 快適さ。 UNICの手引きは、足元の広さのために、列を背から背まで1200 mm以上にすることを勧めています。

国際建築基準は、国際コード評議会(International Code Council)のモデルコードで、米国の多くの州や市が独自の修正を加えて採用しています。2021年版のシアトル市建築基準の第10章は、2021年版の基準の本文を載せ、市と州の修正に印を付けています。これらの節には修正がありません。2010年ADA基準は米国司法省のものです。手引きは、国際映画館連盟(UNIC)が出しているRolv GjestlandのHow to design a cinema auditoriumです。米国の外では、基準の数字は仮定として扱ってください。

3. 4つの並べ方

AIは、最後列と、スクリーンの壁から4.8 mの最前列の位置はそのままにして、それぞれの通路をその両側に合った幅にしました。片側にしか席のない両脇の通路は36インチ、2つの区画の間の中央の通路は42インチ、最後列の前の横通路も42インチです。横通路は、最後列がこちらを向き、反対側には一番後ろの列の背があるので両側に席があり(基準も横通路の前の席の背について書いています、1030.17.2節)、後ろの扉への通り道でもあります。残りには、同じ席の列を suggest_arrangement(シアター型の列)で4通りに並べました。通路の間を14席までにする列(部屋に要るところで42インチの中央の通路)か、両端だけに通路のある列(コンチネンタル式)を、それぞれ基準の最小の間隔と、UNICの1.2 mで並べます。両端だけに通路のある列では、まず1列に何席並ぶか(18席)を読み、その席数に要る間隔にしました。どの並べ方も、それぞれモデルの写しに当て、すべての通路の幅を要る幅と比べました。最後列の10席を足して数え、その席数に要る車いす席を調べました。

並べ方背から背まで列の間の空き1列の席列列の席横通路最後列を足すと要る車いす席
通路の間14席まで、基準の最小1.005 m(39.6インチ)12インチ16席(8席が2つ)8列128席1.246 m138席4つ
両端だけに通路、基準の最小1.035 m(40.8インチ)13.2インチ18席7列126席2.068 m136席4つ
通路の間14席まで、1.2 m1.2 m(47.2インチ)19.7インチ16席(8席が2つ)7列112席1.08 m122席4つ
両端だけに通路、1.2 m(今)1.2 m(47.2インチ)19.7インチ18席7列126席1.08 m136席4つ
  • 基準の最小の間隔では、通路の間14席までの列がいちばん多く入ります。16席の列が8列で128席です。
  • 両端だけに通路のある列は1列に18席入りますが、列の間を13.2インチにする必要があります。7列まで入り、8列目を置くと横通路が1.033 mになって、要る42インチ(1.067 m)に足りません。126席で、中央に通路のある16席の列より2席少なくなります。
  • UNICの1.2 mの間隔にすると、16席の列は1列減ります(128席が112席)。両端だけに通路のある列は減らず、どちらも126席です。
  • 最後列の10席を足すと、いちばん多いのは138席で、今の136席と比べてこの部屋では基準の最小の間隔でも2席増えるだけです。150席を超える並べ方はないので、最後列の車いす席4つで足ります(表221.2.1.1)。
  • どの並べ方も、すべての通路が要る幅以上あり、suggest_arrangement が並べながら確かめて、指摘はありませんでした。

4. 席がいちばん多い並べ方

AIは、席がいちばん多い並べ方(基準の最小の間隔で16席の列が8列)を、その写しで確かめました。

12.0 × 15.0 mのスクリーンには、建築基準の最小の間隔で列を並べると138席が入り、列を1.2 m間隔にした136席より2席多いだけです。

  • check_space では指摘はありません。両脇の通路は幅1.116 m、中央の通路は1.068 m、横通路は1.246 mで、それぞれ36インチ(0.914 m)、42インチ(1.067 m)、42インチ以上あります。
  • 138席は51〜150席に入るので、最後列の車いす席4つがADA基準の求める数です。幅30インチの車いすの人が、入口から廊下と横通路を通って、そのどれにも行けます。22.33 mから25.68 mです(check_space)。
  • 基準は、席1つと車いす席1つにそれぞれ1人を数えます。ここでは142人です(1004.6節)。部屋の2つの扉が幅に応じて使われるとすると、そのうち67人が横通路を通って後ろの扉から出ます。36インチでよい50人未満を超えています。142人全員が1本の通路を使っても、要る幅は28.4インチです。
席がいちばん多いスクリーン2
スクリーン2(右):基準の最小の間隔で、中央の通路で8席ずつに分けた16席の列が8列と、車いす席4つのある最後列

5. この確かめ方の使い方

  • 自分のスクリーンを描き(図面のPDFや写真からも)、席の幅と、座面を上げたときの奥行きをAIに伝えて、好きな間隔で席を数えてもらえます。
  • 段床の列も、平面図の上で同じように数えます。それぞれの段の踏み面が列の間隔です。道具は床をすべて平らとして扱うので、モデルのスクリーン1は、5つの段を席を載せた台として描き、その横に通路の段を描いています。
  • 段床の映画館では、米国司法省は、車いす席を段か横通路の上で、席の後ろ60%の中に置くことも求めています(28 CFR 36.406(f)(4))。スクリーン1の5つの車いす席は段床の列の下の横通路にあり、185席のうち90席がその前にあります。
  • ここでの決まりは、米国のモデルコードとアクセシビリティの基準です。州や市が採用した基準(これらの節を修正していることがあります)を確かめてください。米国の外では、その国の決まりを使ってください。
  • 確かめていないこと:基準が別に扱う煙から守られた客席(smoke-protected seating)、出口の数と幅とそこまでの距離、スクリーンへの見通し、スクリーンの大きさ、同伴者席の肩の位置(802.3.1節)、肘掛けが上がる通路側の席(221.4節)。

AIへの頼み方

この映画館のスクリーン2で、車いす席のある最後列と、その前の42インチの横通路はそのままにして、残りにこの席を並べてください。通路の間14席までの列と、両端だけに通路のある列を、国際建築基準の最小の間隔と、背から背まで1.2 mで比べてください。席を数え、すべての通路を要る幅と比べ、2010年ADA基準が求める車いす席を確かめてください。