公民館のモデルから始める(無料登録)か、自分の図面を描いてください。バリアフリー法施行令は、道から利用者が使う各室までの経路のうち1つ以上を、車いす使用者が通れる経路にするよう求めています。この記事では、模擬の2階建ての公民館で、AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。

施行令が求めること

e-Govの条文から、移動等円滑化経路について次の値を使います(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令 第19条)。

  • 階段や段を設けない。傾斜路かエレベーターを併設する場合は除く。
  • 出入口の幅は80 cm以上、廊下の幅は120 cm以上。
  • 傾斜路は幅120 cm以上(階段に併設するものは90 cm以上)、勾配は12分の1以下(高さ16 cm以下なら8分の1以下)。高さが75 cmを超えるものは、高さ75 cm以内ごとに踏幅150 cm以上の踊場を設ける。
  • エレベーターのかごと昇降路の出入口の幅は80 cm以上、かごの奥行きは135 cm以上。乗降ロビーは高低差がなく、幅と奥行きは150 cm以上。2,000 m²以上の不特定多数が利用する建物では、かごの幅は140 cm以上。

check_space の accessibleRoute に、道からの入口と、行き先を渡します。階段やエスカレーターを使わず、通路とエレベーターだけでの最短の経路を求めます。途中の出入口・廊下・傾斜路・エレベーターを、それぞれの値と比べます。

1. 図面のままの建物

1階の床は45 cm上がっています。前庭からポーチへ、スロープと3段の階段で上ります。2階へは階段かエレベーターです。

歩道からの経路の途中図面求める値
ポーチへのスロープ(4.66 mで45 cm上る)10.4分の112分の1急すぎる
1階の廊下(下駄箱の横)1.1 m1.2 m狭すぎる
会議室3の扉0.75 m0.8 m狭すぎる
エレベーターの昇降路2 × 2 m(かごの奥行き135 cm)かごは図面にない
公民館の1階平面図
公民館:スロープ・エレベーター・会議室

どの部屋への経路もスロープと1階の廊下を通るので、車いすで通れる経路になっていません。会議室3は扉も狭すぎます。床の検査(check_space)も、この扉を0.9 mより狭いと指摘します。

公民館の2階平面図
2階:和室と会議室

2. 直して確かめ直す

変更は3つで、どれも1回ずつです。edit_floors でスロープの下の端を延ばし、edit_space で下駄箱と扉を直します。

歩道からの経路の途中直したあと求める値
スロープ(5.53 mで45 cm上る)12.3分の112分の1足りる
1階の廊下(下駄箱を玄関ホールへ)2.0 m1.2 m足りる
会議室3の扉0.9 m0.8 m足りる

多目的ホールと多目的トイレへの経路は、これで足ります。2階の部屋は、図面で分かる範囲では足ります。エレベーターのかご・扉・乗降ロビーは図面にないので、エレベーターの仕様で確かめてください。床の検査の指摘は0件です。

3. この数字の使い方

  • 図面を施行令の値と比べたもので、バリアフリーの認定ではありません。施行令がどの建物に適用されるか、どの部屋が対象かは、建物と条例によります。
  • 出入口は、前に置いた物を除いた有効幅で比べます。廊下のゾーンは、corridors と同じく壁の内側の有効幅で測ります。
  • 階の中の段差、扉の形式と取っ手、50 mごとの転回できる場所、トイレの設備、案内表示は確かめていません。