コワーキングスペースのモデルから始める(無料登録。シミュレーションの実行はPro)。オフィス用のフォンブースのメーカーのFramery(フラメリー)は、「6〜12人の働くまとまりごとに、1人用のポッドを1台と会議用のポッドを1台」としています(Framery for architects and designers、英語)。コワーキングスペースでは、来る人も通話も日によって変わります。この記事では、AIが架空のコワーキングのフロアで、1人用のブースを2〜12台にして20日を走らせました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. スペースとブース

モデルは、24.4 × 18.4 mの1フロアのコワーキングスペースです。AIは get_space で読みます。

  • 8席の島が6つのオープン席48席:フリーアドレス席40席と専用席8席。
  • 4人・4人・2人・2人の個室4室と、8人・6人・4人の会議室3室。廊下側はガラス。
  • 東の壁に1人用のフォンブース4台。どれも1.03 × 1.0 m、高さ2.25 mで、Framery が1人用の通話ブースとしている Framery One Compact(英語)の大きさと高さです。
  • キッチンのあるラウンジ、トイレ3室(1室は車いす用)、入口の受付。

check_space の指摘は0件です。ブースを増やすとどうなるかを見るため、AIは写しに1回の変更(edit_space)でブースを8台足します。2列×4台を背中合わせにしたブースの島で、デスクの島から1.8 m、壁のブースの正面から1.2 m離します。check_space の指摘はやはり0件です。ブースには、壁の4台から先に開くように番号を付けています。

ブースの島を足した写し
AIの写し:東の壁のブース4台と、それとデスクの島の間に足したブース8台

2. 通話の1日

AIはこの1日をシナリオとして保存します(put_process_scenario)。時間と割合はすべて仮定です。自分のスペースの値に置き換えてください。

  • オープン席のメンバーは100人。どのメンバーも、その日に来る確率は50%で、8:00〜11:00(いちばん多いのは9:00)に来て、いちばん近い空いた席に座ります。48席が埋まっていればラウンジの席です。
  • メンバーの1日は、30〜60分(いちばん多いのは45分)の仕事の区切りが10回です。1つの区切りのあとに20%の確率でブースが要る通話があり、1日に平均2回です。10%なら1日1回、30%なら3回です。
  • 通話は5〜45分(いちばん多いのは15分)で、平均21.7分です。
  • メンバーはブースまで歩き、いちばん近い空いたブースに入ります。開いているブースがすべてふさがっていれば、そこで3分まで待ち、空かなければ席に戻って席で話します。これがブースなしの通話です。
  • 個室の人は個室で話すので、数えません。

AIはそれぞれの条件で20日を走らせ(run_process_scenario)、1日ずつ読みます:来たメンバー、ブースが要る通話、すべてのブースがふさがっていた通話、ブースなしの通話。

3. 壁の4台だけのとき

壁の4台だけを開くと、平均的な日にはメンバーが50.8人来て、ブースが要る通話は103.4回です。そのうち43.8回(42.3%)はすべてのブースがふさがっていて、27.7回(26.8%)は3分のうちにブースが空きませんでした。メンバーが48人より多く来た日は、残りの人がラウンジで仕事をします(平均で1日3.7人)。

20日のうちいちばん悪い日は、いちばん混んだ日です。メンバー58人、ブースが要る通話142回で、そのうち57回(40.1%)がブースなしでした。

4. ブースを増やすと

開けるブースすべてのブースがふさがっていた通話ブースなしの通話いちばん悪い日5%を超えた日
4台43.8回(42.3%)27.7回(26.8%)40.1%20日
5台30.1回(29.1%)16.2回(15.7%)28.9%20日
6台18.3回(17.6%)9.0回(8.7%)21.1%15日
7台9.5回(9.1%)4.2回(4.0%)14.8%4日
8台4.1回(4.0%)2.0回(1.9%)9.2%1日
9台1.6回(1.5%)0.9回(0.8%)4.9%0日
10台0.7回(0.6%)0.3回(0.2%)2.1%0日

1日あたりの回数。20日の平均で、メンバー1人が1日2回ブースで通話するとき(ブースが要る通話は1日103.4回)。いちばん悪い日:その日の通話のうちブースなしの割合がいちばん大きい日。5%を超えた日:20日のうち、通話の5%より多くがブースなしだった日。

  • メンバー100人の半分が来て、1人1日2回ブースで通話するとき、フォンブースが7台あれば、ブースなしの通話は4.0%です。
  • 4台から7台にすると、ブースなしの通話は1日27.7回から4.2回に減ります。1台足すごとに減る回数は小さくなり、5台目で11.5回、8台目で2.2回です。
  • 7台でも、20日のうち4日は通話の5%より多くがブースなしです。いちばん混んだ日は142回のうち21回(14.8%)です。9台なら、5%を超える日はありません。

5. 1日1回・2回・3回

開けるブースの台数ごとのブースなしの通話
開けるブースの台数ごとのブースなしの通話。メンバー1人が1日1回・2回・3回ブースで通話するとき(メンバー100人の半分が来る、20日の平均)
メンバー1人が1日にブースで通話する回数ブースが要る通話(1日)20日を通して5%未満にする最少の台数どの日も5%未満にする最少の台数ブース1台あたりの来たメンバー
1回51.4回5台(3.4%)6台10.2人
2回103.4回7台(4.0%)9台7.3人
3回154.3回9台(3.6%)12台より多い5.6人

ブース1台あたりの来たメンバー:平均的な日に来る50.8人を、20日を通してブースなしの通話を5%未満にする最少の台数で割った人数。

  • 要るブースの台数は、メンバーの数より通話の数で決まります。同じ100人でも、1人1日1回から3回になると、最少の台数は5台から9台になります。
  • 1日3回なら、12台でも5%を超える日が1日あります。その日のブースが要る通話170回のうち9回(5.3%)が、ブースなしでした。

6. 来る人が少ない日

メンバーの30%が来て(平均的な日に31.4人、いちばん多い日に37人)、1人1日2回ブースで通話するとき、6台ならブースなしの通話は2.2%で、5台では5.5%です。7台なら、5%を超える日はありません。ブース1台あたりの来たメンバーは5.2人で、半分が来るときの7.3人より少なくなります。来る人が少ないほど、1人あたりに要るブースは多くなります。

7. 目安と比べる

メンバーの数ではなく来た人の数で数えると、Frameryの「6〜12人ごとに1台」は、平均的な日に来る50.8人に5〜9台です。この結果は、1人1日1回で5台、2回で7台、3回で9台で、どれもその範囲に入ります。メンバー100人で数えると、目安は9〜17台になります。

8. この結果の使い方

  • ブースを数える前に、メンバーの通話を数えてください。ブースの予約システムや在室センサーで、ブースが何回、どれだけの時間使われているかが分かります。ブースが空かずに席で話した回数は、メンバーに聞けば分かります。
  • 自分のフロアを描き(PDFの図面や写真からでも)、メンバーの数、混む日に来る割合、通話の回数と長さをAIに伝えてください。
  • 計算していないこと:自分で選んで会議室やラウンジで話す通話、通話ではなく集中して作業するためのブースの利用、ブースの予約、45分を超える通話、席の騒音、2人用のブース(Frameryの会議用のポッド)。

AIへの頼み方

このコワーキングスペース(オープン席のメンバー100人、1日に来るのは約半分)で、ブースでの通話の1日をシミュレーションしてください。メンバー1人が1日2回、5〜45分の通話をします。3分のうちにブースが空かない通話を5%未満にするには、1人用のフォンブースが何台要りますか。写しの入るところにブースを足して、フロアも確かめてください。