店舗の駐車場のモデルから始める(無料登録。シミュレーションの実行はPro)。経済産業省の「充電インフラ整備促進に向けた指針」(令和5年10月)は、2030年までに充電器30万口を目標とし、急速充電は高速道路以外でも50 kW以上を目安としています。商業施設などでは、施設の滞在時間なども踏まえて、急速充電に必要な出力を整備するとしています。公共用の普通充電器には、施設に滞在する間にコストを抑えて充電できることを期待しています。この記事では、会員向けの店舗の駐車場で、AIが充電器を置き、1日をシミュレーションしました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 充電器を置いて流れを書く

充電器を置いた店舗の駐車場の平面図
店の前の列の西の端の5区画に、EV急速充電器1台と普通充電器4台

AIは1回の変更(edit_space)で、店の前の列の西の端の5区画に、急速充電器(50 kW)1台と普通充電器(6 kW)4台を置きました。check_space の指摘は0件です。

AIは次の流れをシナリオに書きました(put_process_scenario)。

  • 10:00〜20:00に、2種類の電気自動車がばらばらに来ます。
  • 買い物の客は、充電器につないで買い物をし(15〜60分、いちばん多いのは30分)、戻ったら外します。充電器は、満充電かどうかによらず、買い物の間ふさがります。空いた充電器がなければ、充電せずに買い物をします。
  • 充電だけに来る車(1時間に1台)は、急速充電器で10〜30分(いちばん多いのは20分)充電します。空いていなければ15分まで待ち、それでも空かなければ帰ります。
  • 時間と台数はどれも仮定です。自分の店の実際の値に置きかえて使います。

2. 急速充電器だけなら

普通充電器なしで、買い物の客(1時間2・3・4台)と急速充電器(1・2台)を変えて(sweep_process_parameters)、20回ずつ比べました。

買い物の客(1時間)急速1日の買い物の客充電できた充電できなかった充電だけに来て帰った車
2台1台19.0台6.5台12.5台3.0台
2台2台19.0台12.5台6.5台1.0台
3台1台27.9台8.2台19.7台3.8台
3台2台27.9台16.2台11.7台1.2台
4台1台37.3台9.6台27.8台4.2台
4台2台37.3台18.4台19.0台1.2台
  • 急速充電器1台で1時間3台なら、1日27.9台の買い物の客のうち、充電できるのは8.2台です。充電だけに来た車も、10.6台のうち3.8台が帰ります。
  • 急速充電器でも、買い物の客がつないでいる間はふさがります。

3. 普通充電器を足す

1時間3台で、急速充電器(1・2台)と普通充電器(0・2・4・6台)を変えました。買い物の客は普通充電器から使います。

急速普通充電できた買い物の客充電できなかった充電だけに来て帰った車
1台0台8.2台19.7台3.8台
1台2台22.5台5.4台2.5台
1台4台26.9台1.0台1.7台
1台6台27.7台0.2台1.2台
2台2台25.3台2.6台0.3台
2台4台27.5台0.4台0.3台
2台6台27.7台0.2台0.1台
  • 急速1台に普通4台を足すと、買い物の客27.9台のうち26.9台が充電でき、充電だけに来て帰る車は3.8台から1.7台に減ります。
  • 6 kWの普通充電器で、買い物の平均35分なら3.5 kWhです。50 kWの急速充電器なら、同じ時間で最大29.2 kWhです。指針は、普通充電はいま3 kWが大半で、JARI認証の上限は6 kWとしています。

4. 買い物の客をどちらへ案内するか

急速1台・普通4台で、買い物の客が普通充電器から使うか、急速充電器から使うかを比べました。

買い物の客の使い方急速を使った買い物の客充電できなかった充電だけに来て帰った車
急速から8.2台0.9台3.8台
普通から1.0台1.0台1.7台
  • 急速から使うと、普通充電器を4台足しても、充電だけに来て帰る車は3.8台のままです。
  • 長くいる買い物の客は普通充電器へ、急速充電器は充電だけに来る車へと分けると、どちらも充電できます。

5. この確かめ方の使い方

  • 自分の駐車場を描き(図面のPDFや写真からでも)、来る台数、買い物の時間、充電の時間をAIに伝えてください。
  • 確かめていないのは、電気の契約(受電の容量)、充電器の費用と補助金、料金、車の動きと区画の取り合い、急速充電の時間の決まりです。