病院の検体搬送のモデルを開く(登録なしで開けます。シミュレーションを動かすにはProが要ります)。朝の検体を早く検査室に届けるには、配送ロボットを1台増やすか、エレベーターの使い方を変えるか。同じ朝で台数と使い方を変え、AIがシミュレーションで比べます。この記事では、模擬の病院で、AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。
1. 病院と朝の搬送
模擬の病院は、5階建ての病棟の平日の朝(6:30から)です。
- 4つの病棟(2〜5階)から、1階の検査室へ血液の検体の箱が6:35から15分ごとに出ます(1病棟6箱、病棟ごとに3分ずつずれる、合わせて24箱)。薬剤部は7:00に朝の薬、7:50にその日の注射を各病棟へ、倉庫は6:50に物品のカートを1台送ります。
- 配送ロボット(秒速0.8 m)がすべてを運びます。いちばん近い空いているロボットが送り元へ行き、60秒で積み、サービス用のエレベーター(4号機)に1台で乗り、40秒で降ろします(検査室の受付窓口は1つで、箱は順番)。
- サービス用のエレベーターはかご1台で、ロボットか配膳車を1台ずつ運びます。7:10から配膳車12台を上げ、8:10からトレーを下ろします。ポーターは患者6人をベッドでX線へ、ベッド用のエレベーター(3号機)で運びます。
- 検体が届くまでは、箱ができてから検査室が受け取るまでです。数えていないもの:ロボットの充電と故障、扉や廊下でのロボットと人のすれ違い、優先呼び出し、乗用のエレベーター、看護師の手が空くまでの時間(積み込みは決まった時間)、気送管や手で運ぶこと、検体の安定性、費用。
2. ロボットの台数と、エレベーターの使い方
AIは保存されているシナリオのパラメータ(ロボットの台数・配膳車がサービス用のエレベーターを使うか)を、sweep_process_parameters で組み合わせごとに、同じ乱数の20回走らせました。
| 配送ロボット | 配膳車 | 検体が届くまで | サービス用の待ち(列の最長) | ベッド用の待ち(列の最長) | ロボットが動いていた割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2台(いま) | サービス用 | 17.2分 | 74.5秒(6.0台) | 4.0秒(1.0台) | 58% |
| 2台 | ベッド用へ | 8.4分 | 10.5秒(1.0台) | 30.7秒(2.7台) | 48% |
| 3台 | サービス用 | 8.4分 | 61.7秒(6.0台) | 4.0秒(1.0台) | 43% |
| 3台 | ベッド用へ | 5.2分 | 18.0秒(2.0台) | 30.7秒(2.7台) | 34% |
- いまの2台では、検体が届くまで17.2分かかります。サービス用のエレベーターの前で、ロボットと配膳車が最長6台待っています。
- ロボットを3台にしても、配膳車をベッド用のエレベーターへ移してサービス用をロボットに空けても、検体は8.4分で届きます(どちらも8.8〜8.9分早い)。両方で5.2分です。
- 検体が届くまでの時間は、20回とも同じ値でした。ばらつくのは、ベッドの移送です。
3. エレベーターの使い方を変えると、ベッドの移送が遅れる
配膳車をベッド用のエレベーターへ移すと、ベッド用の待ちが4.0秒から30.7秒に増え、ポーターのベッドの移送は1回あたり50.5秒長くなりました(同じ回どうしの差、95%区間は37.3〜63.7秒長い)。ロボットを3台にしても、ベッドの移送は変わりません。
- 3台目のロボットは、ほかの仕事に影響せず検体を早くしますが、ロボットの費用がかかります。
- エレベーターの使い方を変えるのは費用がかかりませんが、患者のベッドの移送に待ちを移します。
4. この数字の使い方
- 病棟ごと・時間ごとの検体・薬・物品の搬送、看護師がロボットに来るまでを含む積み降ろしの時間、ロボットの速さ、エレベーターの速さと扉の時間と運転の決まり、配膳車とベッドの移送の予定、検査室の締め時刻を、AIに伝えてください。
- このモデルのエレベーターは決まった簡単な運転で、ロボットの優先呼び出しも群管理もありません。実際の運転とロボットの台数の決まりは、メーカーに確かめてから決めてください。
- 検体が早く届いても、結果が早く出るか、費用が減るかは分かりません。検査室の処理と、ロボットの費用、ベッドの移送への影響と合わせて決めてください。



