オフィスの荷物の配送のモデルを開く(登録なしで開けます。シミュレーションを動かすにはProが要ります)。郵便室に荷物がまとまって届いたとき、配送ロボットを何台にすれば早く届くか。エレベーターが1基でも、台数を増やした分だけ早くなるか。同じ荷物と道でロボットの台数とエレベーターを変え、AIがシミュレーションで比べます。この記事では、模擬のビルで、AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。
1. ビルと荷物
模擬のビルは3階建てのオフィスで、1階に郵便室があります。
- 荷物は24個で、2階と3階のオフィスへ12個ずつ、それぞれの階の分が20秒に1個ずつ郵便室に出てきます(3分40秒で全部)。
- 荷物はロボットを待ち、8秒で積み、エレベーターで上がり、15秒で渡します。荷物は渡したところで届いたことになり、ロボットは空で戻ってから次の荷物を受けます。ロボットは毎秒1 m。
- エレベーターは1基で、かごに乗るのはロボット1台です(毎秒0.8 m、止まるたびに扉4秒と2秒の待ち)。かごは決まった集合運転の規則で動くもので、実際のエレベーターの運転方式(メーカーの制御)ではありません。
- 時間はどれも決まった値で乱数を使わないため、1回走らせた値がそのまま答えです(道具は2回以上を断ります)。
- 計算していないもの:ロボットどうしのすれ違い、人の乗り降り、充電、故障。
2. ロボットの台数
保存されているシナリオでは、ロボットの台数(2台)はパラメータではありません。AIはシナリオの写しを作って、台数とかごに乗れる台数をパラメータにし(put_process_scenario、元のシナリオはそのまま)、sweep_process_parameters で比べました。
| ロボット | 最後の荷物を渡す | 荷物が届くまで(平均) | 荷物がロボットを待つ(平均) | エレベーターの待ち(平均・最長) |
|---|---|---|---|---|
| 1台 | 44.2分 | 20.8分 | 19.7分 | 0.0秒・0.0秒 |
| 2台(いま) | 25.3分 | 11.2分 | 10.0分 | 8.5秒・20.8秒 |
| 3台 | 17.0分 | 7.2分 | 5.9分 | 9.0秒・30.3秒 |
| 4台 | 13.7分 | 5.5分 | 4.2分 | 12.6秒・51.0秒 |
| 6台 | 10.7分 | 4.1分 | 2.4分 | 20.4秒・81.3秒 |
- 2台から4台にすると、最後の荷物は25.3分から13.7分で渡ります。
- 台数を増やすほど、ロボットがエレベーターを待つ時間が長くなります(6台で平均20.4秒、最長81.3秒)。それでも6台で、荷物がロボットを待つ時間(平均2.4分)のほうが長く、遅れのほとんどはロボットの数で決まっています。
- 1台増やすごとに早くなる分は小さくなります(2→3台で8.3分、4→6台で3.0分)。
3. かごに2台乗れたら
かごに乗れるロボットを2台にしました。最後の荷物を渡す時刻:
| ロボット | 1台ずつ乗る(いま) | 2台まで乗る |
|---|---|---|
| 2台 | 25.3分 | 25.3分 |
| 3台 | 17.0分 | 16.9分 |
| 4台 | 13.7分 | 14.1分 |
| 6台 | 10.7分 | 11.6分 |
- かごに2台乗れても、最後の荷物は2台で4秒、3台で7秒早くなるだけで、4台では24秒、6台では54秒かえって遅くなります。このモデルでは、エレベーターの大きさより、ロボットの台数のほうが効きます。
4. 荷物が倍の日
荷物を各階24個(48個)にしました。最後の荷物を渡すのは、2台で51.3分、4台で27.3分です。2台では、ロボットが動いている割合は1時間のうち86%になります。
5. この数字の使い方
- 荷物の数と届く時刻(郵便室に出てくる間隔)、積む・渡す時間、ロボットの速さ、エレベーターの速さと扉の時間、夜や朝の人の使い方を、自分のビルで測った値でAIに伝えてください。
- エレベーターの制御は、実際のビルのものとは違います。エレベーターを待つ時間が長くなる台数では、メーカーの運転方式で確かめてください。
- 計算していないもの:ロボットどうしのすれ違い、人の乗り降り、充電、故障。
AIへの頼み方
エレベーター1基のこのオフィスで、郵便室から2階と3階へ12個ずつ、合計24個の荷物を届けます。配送ロボットの台数を変え、最後の荷物を渡す時刻とエレベーターの待ちを比べてください。



