平屋の4LDKのモデルから始める(無料登録)か、自分の家を描いてください。年をとって車いすを使うことになっても、寝室からトイレや浴室へ行けるか。住宅性能表示の「高齢者等配慮対策等級」は、そのための通路や扉の幅、トイレや浴室の広さを等級で決めています。この記事では、平屋の4LDKのモデルで、AIに寸法を読んで等級と比べ、足りない所を直してもらいました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 決まり

  • 高齢者等配慮対策等級(専用部分)(評価方法基準 9-1、平成13年国土交通省告示第1347号、令和7年9月1日の最終改正の版で確かめた)。 新築住宅の評価基準は、等級5・4・3・2・1。
  • 日常生活空間。 高齢者等が使う主な玄関、便所、浴室、脱衣室、洗面所、寝室(特定寝室)、食事室と、それらを結ぶ主な経路。幅と広さの決まりは、この空間に当てはめます。
  • 等級ごとの数(内法)。
等級5等級4等級3
通路の有効な幅850 mm(柱の所800 mm)780 mm(750 mm)780 mm(750 mm)
出入口の幅800 mm750 mm750 mm
浴室の出入口の幅800 mm650 mm600 mm
便所短辺1,300 mm、または便器の後ろの壁から先端まで+500 mm短辺1,100 mmかつ長辺1,300 mm、または便器の前と横に500 mm長辺1,300 mm、または便器の前か横に500 mm
浴室(一戸建て)短辺1,400 mm、2.5 m²短辺1,400 mm、2.5 m²短辺1,300 mm、2.0 m²
特定寝室12 m²12 m²9 m²
  • 等級2は、部屋の配置・段差・階段・手すりだけを求め、上の幅と広さは求めません。便所は腰掛け式であること。玄関と浴室の出入口は、開き戸なら建具の厚み、引き戸なら引き残しを引いた幅で比べます。

2. 平屋の4LDK

モデルは、15 × 10 mの平屋の4LDKです。日常生活空間を、玄関、トイレ、浴室、洗面所、洋室1(浴室のとなりの寝室)、リビング・ダイニング(食事室)と、それらを結ぶ廊下としました。AIは get_space で部屋と扉の寸法を読み、check_space の corridors で廊下の有効な幅を測りました。

項目このモデル届く等級
通路(廊下)の有効な幅1,000 mm等級5
出入口(玄関・食事室・洋室1)1,000 mm・1,600 mm・800 mm等級5
出入口(洗面所・トイレ)700 mm・700 mm足りない
浴室の出入口700 mm等級4
便所1,400 × 2,200 mm(便器の後ろの壁から先端まで700 mm)等級5
浴室1,700 × 2,200 mm、3.74 m²等級5
特定寝室(洋室1)12.96 m²等級5
  • 洗面所とトイレの扉が700 mmで、等級3の750 mmにも届かない。 ほかの寸法はすべて等級5に足りますが、幅と広さで届くのは等級2までです。
  • 廊下は幅1,000 mmで、check_space の測った有効な幅も1,000 mm。廊下を狭める部品はありません。
扉を広げる前
洋室1から各部屋への経路と扉の幅(広げる前)

3. 扉を800 mmに広げる

AIは edit_space の1回の変更で、トイレ・洗面所・浴室の引き戸を、それぞれの部屋の辺の中で800 mmに広げました。

  • 出入口はすべて800 mm以上になり、浴室の出入口も800 mm。幅と広さは、すべて等級5に足ります。
  • check_space の指摘は、広げる前も後も0件です。
扉を広げた後
洋室1から各部屋への経路と扉の幅(800 mmに広げた後)

4. 使い方と、分からないこと

  • 段差・手すりはモデルにない。 等級は、段差(玄関の上がりかまちなど)、手すり、部屋の配置もそろって決まります。平屋なので部屋の配置(トイレ・浴室などが特定寝室の階にある)と階段は足ります。段差と手すりは確かめていません。
  • 扉の有効な幅。 モデルの扉の幅を、そのまま通れる幅として比べました。玄関と浴室は、実際の建具の厚みや引き残しの分を引いて確かめます。
  • 判断するのは。 住宅性能表示の等級は、登録住宅性能評価機関が評価します。この記事は新築住宅の評価基準で、既存住宅は別の基準です。AIの数字は、検討の下書きです。

使った道具

  • get_space:部屋と扉の寸法を読む
  • check_space:廊下の有効な幅(corridors)と指摘
  • edit_space:扉を広げる
  • get_view_image:経路(routes)を重ねた平面図