平屋の4LDKのモデルから始める(無料登録)か、自分の間取りを描いてください。部屋の広さを「8畳」と書くとき、その1畳は何m²か。窓の小さい部屋を「洋室」と書いてよいか。この記事では、住まいのモデル2つで、部屋ごとに表示できる畳数と、窓の足りない部屋を、AIに確かめてもらいました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。
1. 決まり
- 1畳は1.62 m²以上(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則第9条第16号)。 住宅の居室などの広さを畳数で表示するときは、畳1枚当たり1.62 m²(各室の壁心面積を畳数で割った値)以上の広さがあるという意味で使います。
- 窓が足りない部屋は「納戸」(同じ第17号)。 採光と換気のための窓の割合が建築基準法第28条に合わず、居室と認められない部分は、「納戸」などと表示します。第28条は、住宅の居室に、床面積の7分の1以上の採光の窓(第1項)と、20分の1以上の換気の窓(第2項。基準に合う換気設備を付ければ代えられる)を求めます。
- DK・LDKの広さの目安(不動産公正取引協議会連合会の指導基準、平成23年11月11日)。 居室(寝室)が1部屋ならDK 4.5畳・LDK 8畳、2部屋以上ならDK 6畳・LDK 10畳を下限とします。
2. 平屋の4LDK
モデルは、和室と洋室3つ、リビング・ダイニング・キッチンの平屋です。AIは get_space で部屋ごとの区画と、そのまわりの壁の厚さを読み、壁の中心線までの広さを出しました。キッチンはリビング・ダイニングと壁で仕切られていないので、合わせてLDKとしました。
| 部屋 | 内法 | 壁芯 | 表示できる畳数 |
|---|---|---|---|
| 和室 | 12.96 m² | 14.06 m² | 8.6畳 |
| 洋室1 | 12.96 m² | 13.88 m² | 8.5畳 |
| 洋室2 | 8.64 m² | 9.38 m² | 5.7畳 |
| 洋室3 | 12.96 m² | 14.11 m² | 8.7畳 |
| リビング・ダイニング・キッチン | 45.12 m² | 47.28 m² | 29.1畳 |
- 表示できる畳数は、壁芯の広さを1.62 m²で割って、小数第1位まで切り捨てた値です。内法(壁の内側)で割ると、8.0畳(和室)のように少なく出ます。
- 居室は4部屋なので、LDKの目安は10畳以上。29.1畳で足ります。
3. 2階建ての住宅:1階の和室は「納戸」?
モデルは、隣地から1 mの狭小地の2階建てです(狭小地の住宅の採光の記事と同じ)。1階に和室とLDK、2階に北の部屋・寝室・子ども部屋があります。
| 部屋 | 壁芯 | 表示できる畳数 | 採光(7分の1) | 換気(20分の1) |
|---|---|---|---|---|
| 1階 和室 | 13.49 m² | 8.3畳 | 0 / 1.93 m²:足りない | 0.88 / 0.67 m² |
| 1階 LDK | 35.7 m² | 22畳 | 15.09 / 5.1 m² | 3.28 / 1.78 m² |
| 2階 北の部屋 | 11 m² | 6.7畳 | 5.28 / 1.57 m² | 0.88 / 0.55 m² |
| 2階 寝室 | 19.69 m² | 12.1畳 | 5.28 / 2.81 m² | 0.88 / 0.98 m²:窓が足りない |
| 2階 子ども部屋 | 16.01 m² | 9.8畳 | 2.97 / 2.29 m² | 0.66 / 0.8 m²:窓が足りない |
(採光と換気は、窓の有効な面積 / 要る面積。check_space の daylight と ventilation)
- 1階の和室は採光が足りない。 西の窓は隣地から1 mで、採光補正係数が0になります。描いたままでは居室と認められず、広告では「和室」でなく「納戸」と表示することになります。
- ふすまでLDKと1室にすれば足りる。 ふすまで仕切った2室は1室とみなせます(第28条第4項)。和室とLDKを合わせると、採光は15.09 / 7.03 m²で足ります。
- 2階の寝室と子ども部屋は、換気の窓がわずかに足りない。 窓を引違い(半分が開く)として数えました。第28条第2項は、基準に合う換気設備を付ければ窓に代えられます。換気設備がなければ、この2室も居室と認められません。
- 居室は4部屋なので、LDKの目安は10畳以上。22畳で足ります。
4. 使い方と、分からないこと
- 畳数は壁芯で。 区画を壁の内側で描いているなら、まわりの壁の厚さの半分を足して数えます。この記事のAIも、モデルの壁から足しました。
- 畳の大きさは地域で違う。 京間・江戸間などの実際の畳の大きさではなく、広告の表示の決まり(1.62 m²)で数えています。
- 換気設備はモデルにない。 寝室と子ども部屋の換気は、窓だけで数えています。
- 判断するのは。 広告の表示は各地区の不動産公正取引協議会、建築基準法は建築確認の機関が判断します。AIの数字は、検討の下書きです。
使った道具
get_space:部屋の区画と壁を読むcheck_space:採光(daylight)と換気(ventilation)get_view_image:平面図



