64席のオフィスのモデルから始める(無料登録)か、自分のフロアを描いてください。社員が50人を超えると、オフィスに休養室が要ります。この記事では、模擬のオフィスフロアで、休養室をどこにどう置くかを、AIに確かめてもらいました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 決まり

  • 休養室・休養所(事務所衛生基準規則第21条)。 常時50人以上、または常時女性30人以上の労働者を使用するときは、労働者が横になれる(臥床できる)休養室または休養所を、男性用と女性用に区別して設けなければなりません。事務所でない作業場は、労働安全衛生規則第618条で同じです。
  • 専用でなくてよい(令和3年12月1日の通達、基発1201第1号)。 病弱者や生理日の女性などが一時的に使うためのもので、長く休む必要がある人は医療機関に搬送するか帰宅させるのが基本なので、専用の設備でなくても、随時使える機能があれば足ります。
  • 目隠し(同じ通達)。 横になることが想定されるので、入口や通路から直視されないよう目隠しを設ける、関係者以外の出入りを制限する、緊急時に安全に対応できる、などの配慮が重要とされています。
  • 広さとベッドの数は決まっていない。 規則にも通達にも、部屋の広さやベッドの台数の数はありません。休憩の設備(第19条)は努力義務で、休養室とは別です。

2. このオフィスに要るか

モデルは、8人の島が8つある64席のオフィスフロア(40 × 26 m)です。AIは get_space で机64台と9つの区画(会議室3室・フォンブース・パントリー・サポートエリア・受付・エレベーターホール・トイレ)を読み、休養室がないことを確かめました。

常時いる人休養室
50人以上男性用と女性用の2つが要る
50人未満で、女性が30人以上男性用と女性用の2つが要る
50人未満で、女性が30人未満要らない

64席がほぼ埋まるなら、要ります。

3. 置き場所

AIは、南の窓ぎわのフォンブースの奥(会議室Cとパントリーの間、幅4.1 m)に、edit_space の1回の変更で2室をつくりました。

  • 内法1.9 × 3.15 m(約6 m²)の部屋が2つ。壁は天井まで、扉は幅0.9 mの引き戸。会議室Cの側はガラスの間仕切りなので、その内側にも壁を立てました。
  • ベッド(0.9 × 1.95 m)は部屋の間の壁に寄せ、横に1.0 mの通路。ベッドを除いた床は約4.2 m²です。
  • フォンブースの区画は、休養室の手前まで(奥行き5 m)に縮めました。
  • check_space の指摘は、つくる前もつくったあとも0件です(通路の幅0.9 mなど)。
64席のオフィスフロアと2つの休養室
南の窓ぎわのフォンブースの奥に、男性用と女性用の休養室。それぞれにベッドとベッドのカーテン

4. 通路からベッドが見えるか

AIは get_visibility で、休養室の前(フォンブースのまわり、3.9 × 5.2 m を0.25 mおきに291か所)に立つ人の目の高さ(1.6 m)から、ベッドの上(横になった人の高さ0.7 m、1台に15点)が見えるかを測りました。扉は開けたままです。扉のすぐ前に立つ人も、1人ずつ測りました。

通路の291か所のうち、ベッドが見える位置扉の前に立つ人に見えるベッドの点(1台15点)
カーテンなし147か所(50.5%)15点(男性用・女性用とも)
ベッドのまわりにカーテン(高さ1.8 m)0か所(0%)0点
  • 扉を開けると、通路の半分の位置からベッドが見えます。扉を閉めておくか、ベッドの頭の側と通路の側にカーテンを引けば見えません。

5. ベッドが扉から入るか

  • AIは check_space の carry で、ベッドをフォンブースの前から部屋まで運べるかを確かめました。寝かせたままでは、ブースと休養室の壁の間で回せません。立てれば(平面で0.9 × 0.5 m、高さ1.95 m)、扉を通って入ります(男性用・女性用とも)。
  • 受付の入口からの長い道のりは、道具が1回の計算の上限で答えを出せませんでした(fits: null)。

6. 使い方と、分からないこと

  • 専用にしないとき。 会議室などを兼ねるなら、体調の悪い人が出たときにすぐ使える体制にしておくことが求められます(通達)。
  • 人数。 数えるのは常時使用する労働者の数で、この記事では席の数から考えました。
  • ほかの決まり。 トイレの数と気積はオフィスのトイレの記事、座席表はオフィスの座席表の記事を見てください。
  • 判断するのは。 労働基準監督署などが判断します。AIの数字は、検討の下書きです。

使った道具

  • get_space:机と区画を読む
  • edit_space:休養室の壁・扉・ベッド・カーテンを置き、フォンブースの区画を縮める
  • check_space:通路の幅など(指摘)、部屋の広さ(areaPerPerson)、ベッドの運び込み(carry)
  • get_visibility:通路に立つ人と扉の前に立つ人から、ベッドの上が見えるか(viewers・targets)
  • get_view_image:平面図