区役所の窓口のモデルを開く(登録なしで開けます。シミュレーションを動かすにはProが要ります)。引っ越しシーズンの待ち時間を減らすには、窓口を増やすか、1人あたりの受付を短くするか。同じ来庁者で窓口の数と受付の時間を変え、AIがシミュレーションで比べます。この記事では、模擬の区役所で、AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。

1. 窓口と来庁者

模擬の区役所の住民窓口のフロアで、3〜4月の引っ越しシーズンの月曜の午前です。

  • 8:30の開庁時に20人が待っていて、その後3時間、1時間に約70人が来ます(9〜10時は15%多い)。午前の来庁者は平均226.6人です。
  • 3人に1人ほどは先にフロアの案内に聞きます。転入・転出・転居の人は記入台で届を書き、証明書の人は申請書を書きます。全員が番号札を取り、呼ばれるまで座って待ちます。
  • 窓口は目的ごとに番号の列が1本で、先着順です:住民異動(1〜8番)、証明書(9〜11番)、国民健康保険(12〜15番)。住民異動の後、35%が国民健康保険へ、20%が証明書へ回ります。証明書は奥で印刷し、会計(16番)で受け取ります。
  • いまは13窓口で、繁忙期だけ開く7・8・15番は閉じています(住民異動6・証明書3・国民健康保険3・会計1)。住民異動の受付は平均13分です。
  • 受付の時間は仮定の分布で、測った値ではありません。数えていないもの:混雑の物理、諦めて別の日に来る人、オンライン・郵送の手続き、職員の休憩。

2. 住民異動の窓口を増やす

AIは保存されているシナリオのパラメータ(窓口の数・受付の時間)を、sweep_process_parameters で値ごとに、同じ乱数の20回走らせました。待ちは番号札を取ってから呼ばれるまでの平均、庁舎にいる時間は入ってから出るまでの平均です。

住民異動の窓口住民異動の待ち国民健康保険の待ち全員の平均待ち庁舎にいる時間
6(いまの13窓口)43.9分9.9分27.4分48.6分
726.3分14.5分20.3分41.5分
813.7分19.3分15.6分36.8分
  • いまは住民異動の窓口で44分待ち、列は最長で36.3人です(20回の平均)。
  • 住民異動を8窓口にすると、その待ちは13.7分に減りますが、国民健康保険の待ちは9.9分から19.3分に増えます。住民異動が早く終わる分、国民健康保険に早く人が回るためです。

3. 1人あたりの受付を短くする

住民異動は6窓口のまま、1人あたりの受付の平均を短くしました(例えば、事前に入力した届で13分を9分に)。

住民異動の受付住民異動の待ち国民健康保険の待ち全員の平均待ち庁舎にいる時間
13分(いま)43.9分9.9分27.4分48.6分
11分26.1分15.0分20.4分40.5分
9分9.7分21.6分14.6分33.7分
  • 受付を9分にすると、窓口を増やさずに住民異動の待ちは9.7分になり、8窓口にしたとき(13.7分)より短くなります。
  • ここでも列は国民健康保険に移り、待ちは21.6分です。次に増やすのは国民健康保険の窓口です。受付9分のまま国民健康保険を4窓口にすると、その待ちは4.0分、全員の平均待ちは8.1分、庁舎にいる時間は27.3分になりました。

4. 14窓口と16窓口を比べる

国民健康保険を4窓口にしたシナリオの写しを作り(保存されているシナリオはそのまま)、住民異動の窓口と受付の時間を、同じ乱数の20回で組み合わせて比べました。

案窓口の数全員の平均待ち庁舎にいる時間
繁忙期の16窓口(住民異動8・受付13分)169.9分31.1分
受付を9分に(住民異動6)148.1分27.3分
両方(住民異動8・受付9分)164.4分23.5分
  • 受付を9分にできれば、14窓口でも16窓口より平均待ちが1.8分短くなりました(同じ回どうしの差、95%区間は1.4〜2.1分短い)。
  • 両方を合わせると4.4分で、庁舎にいる時間は、いまの48.6分の半分以下の23.5分です。

5. この数字の使い方

  • 来庁者は、去年の番号札の発券の記録(目的ごと、15分ごと)から分かります。手続きごとの受付の時間と、ほかの窓口へ回る割合は、測った値をAIに伝えてください。受付を短くする工夫で実際に何分になるかも、試してから測るのが確かです。
  • 待ちの数字は、比べるための計画の値で、約束ではありません。それぞれの案に要る職員の時間と臨時の職員と合わせて決めてください。
  • 計算していないもの:混雑の物理、諦めて別の日に来る人、オンライン・郵送の手続き、職員の休憩。