組立ラインのかんばんのモデルを開く(登録なしで開けます。シミュレーションを動かすにはProが要ります)。ラインのタクトを短くしたとき、水すまし(工程に部品を運ぶ担当)1人で部品切れを起こさずに回せるか。2人にするか、かんばんを増やすか、スーパーマーケットのピックを速くするか。同じ120台で変え、AIがシミュレーションで比べます。この記事では、模擬のラインで、AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。

1. ラインと水すまし

模擬のライン2は、新しいタクト60秒で動きます。

  • 120台が4つの工程(42〜66秒)を流れ、工程の間は2台分のローラーコンベヤでつながり、最後に検査(40秒)があります。10%は手直し(2〜5分)して検査し直します。
  • 各工程は、後ろのかんばんの流動棚から部品を取ります。部品ごとに箱が2つ(ブラケット12個、ハーネス6本、M5ねじ48本、カバー6枚。1台に2・1・8・1を使う)。
  • 箱が空になると、かんばんがポストに入り、水すましが1回運びに行きます:かんばんを取る(5秒)、スーパーマーケットで満杯の箱を取る(45秒)、棚に入れる(20秒)、秒速1 mで戻る。
  • 棚が空の工程は、箱が届くまで台を持ったまま止まります(部品切れ)。良品4台で1パレットになり、フォークリフトが出荷へ運びます。
  • 数えていないもの:1回で複数のかんばんを集めること、故障、休憩、通路の混雑、費用。数字は仮定の値です。

2. 水すましの人数と、かんばんの枚数

AIは保存されているシナリオのパラメータ(水すましの人数・部品ごとのかんばんの枚数)を、sweep_process_parameters で組み合わせごとに、同じ乱数の20回走らせました。

水すましかんばん(部品ごと)部品切れで止まった回数止まった時間(合計)最後のパレットが出る(始めてから)水すましが動いていた割合
1人(いま)2枚(いま)56.6回60.8分151.8分82%
1人3枚35.8回36.6分151.8分82%
2人2枚0.0回0.0分125.8分41%
2人3枚0.0回0.0分125.8分41%
  • いまの1人では、工程が部品切れで合わせて60.8分止まります。
  • かんばんを3枚にすると、止まる時間は36.6分に減りますが、最後のパレットが出るのは151.8分で変わりません(同じ回どうしの差は0.0分)。足りないのは棚の部品ではなく、水すましの時間です。
  • 2人にすると部品切れはなくなり、最後のパレットは26.0分早く出ます(95%区間は25.3〜26.8分早い)。

3. スーパーマーケットのピックを速くする

水すまし1人・かんばん2枚のまま、スーパーマーケットで箱を取る時間を短くしました。

箱を取る時間部品切れで止まった回数止まった時間(合計)最後のパレットが出る水すましが動いていた割合
45秒(いま)56.6回60.8分151.8分82%
35秒42.0回32.1分138.5分74%
25秒0.0回0.0分126.0分67%
  • 25秒にできれば、1人のままで部品切れはなくなり、最後のパレットは25.8分早く出ます。2人目を入れたとき(125.8分)とほぼ同じです。

4. タクトを延ばすと

水すまし1人のまま、タクトを60秒から延ばしました。

タクト部品切れで止まった回数止まった時間(合計)最後のパレットが出る
60秒56.6回60.8分151.8分
65秒46.1回47.6分152.2分
70秒10.1回6.1分152.6分
  • タクト70秒なら部品切れはほぼなくなりますが、最後のパレットが出るのは152.6分で、60秒のとき(151.8分)より早くなりません。60秒のラインは、すでに水すまし1人の速さで動いていたことになります。

5. この数字の使い方

  • タクトと勤務の予定、部品ごとの1台あたりの数と箱の入り数、水すましの時間(かんばんを取る・箱を取る・入れる)の測定、自分の床での通り道、工程の時間、手直しの割合、パレットの台数を、AIに伝えてください。
  • 運ぶ時間が短くなっても、残業や人数が実際に減らなければ費用は減りません。かんばんを増やすと、ライン横の場所と在庫も増えます。
  • 計算していないもの:1回で複数のかんばんを集めること、故障、休憩、通路の混雑、費用。