展示ホールのモデルから始める(無料登録)か、自分の会場を描いてください。展示会の小間を増やしたい。でも、通路を詰めすぎると避難の決まりに合わなくなる。この記事では、模擬の展示ホールで、AIが小間の列を詰めて増やし、通路の幅を測って、市の火災予防条例の例と比べました。AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字と図は、すべてその結果です。

1. 何を確かめたか

模擬の展示ホール(42 × 36 m)です。3 × 3 mのシステムブースが8小間ずつ6列(48小間)並び、列の間の通路は3 mです。西の壁ぞいに、2つの非常口へ続く通路があります。東には島小間2つと休憩コーナー、南の入口のそばに受付があります。

決まりの例

売場や展示場の避難通路は、市町村の火災予防条例が決めていて、市によって数が違います。この記事では2つの市の例と比べます。

  • 広島市火災予防条例 第50条:売場・展示場の床面積が150 m²以上の階には、屋外への避難口か階段に直通する幅1.2 m(300 m²以上なら1.6 m)以上の主要避難通路を1以上。600 m²以上なら、ほかに有効幅1.2 m以上の補助避難通路。
  • 札幌市火災予防条例 第59条:主要避難通路の幅は、床面積が150〜300 m²で1.2 m、300〜1,000 m²で1.6 m、1,000〜3,000 m²で2 m、3,000 m²以上で3 m以上。主要避難通路は避難口に有効に通じさせ、色別などで他の部分と明確に区別する。300 m²以上なら、幅1.2 m(2,000 m²以上なら1.6 m)以上の補助避難通路。

このホールは床面積が1,512 m²なので、広島市の例では主要避難通路1.6 m・補助避難通路1.2 m、札幌市の例では主要避難通路2 m・補助避難通路1.2 mです。

測り方

AIは、通路を区画として描き、check_space の corridors で、通路の中のいちばん狭い有効幅(ブースの壁やカウンターをよけた幅)を測りました(corridors の決まりは測るために渡しただけで、条例の幅とはAIが比べます)。そのうえで、小間の列を北へ詰めて、7列目(56小間)、8列目(64小間)を足し、測り直しました。

2. 小間の数と通路の幅

並べ方小間西の通路東の通路列の間の通路
今の6列482.95 m3.8 m3 m(3本)
通路を詰めて7列562.95 m3.8 m2 m(3本)
通路を詰めて8列642.95 m3.8 m1.2 m(4本)
  • 西の通路は、2つの非常口に直通する、幅2.95 mの通路です。これを主要避難通路にすれば、広島市の例の1.6 mにも、札幌市の例の2 mにも届きます。
  • 列の間の通路を補助避難通路とすると、どちらの例も1.2 m以上です。64小間では、ちょうど1.2 mです。
  • どの並べ方でも、check_space の通路の指摘(既定の0.9 m)は0件でした。
64小間に詰めた展示ホールの平面図
列の間の通路を1.2 mに詰めて8列64小間。西の壁ぞいの通路が2つの非常口に直通する

詰める前の48小間の平面図はこちらです。

3. 使い方と、分からないこと

  • 自分の市の条例で確かめる。 主要避難通路と補助避難通路の幅は、市町村の火災予防条例で違います。同じ広さでも、広島市の例は主要避難通路1.6 m、札幌市の例は2 mです。会場の規則や主催者の基準も確かめてください。
  • 主要避難通路を決めて、出口まで通す。 どの通路を主要避難通路にするかを決め、途中で狭くならずに避難口まで続くかを測ります。札幌市の例のように、色分けなどで区別することを求める市もあります。
  • 下限ちょうどは余裕がない。 64小間の通路1.2 mは、補助避難通路の下限ちょうどです。ブースの前で人が立ち止まると、通れる幅はそれより狭くなります。

分からないこと:

  • 通路の幅は、ブースの壁・カウンター・スタンドなど描いた部品をよけた幅です。人が立ち止まることや、出展者が通路に置く物は数えていません。
  • 「売場又は展示場の床面積」は、ホール全体(1,512 m²)として区分を決めました。どこまでを数えるかは、それぞれの市の運用で確かめてください。
  • 条例の決まりのうち、通路の幅だけを比べています。避難口の数や幅、誘導灯などは別に確かめます。
  • 模擬の会場で、寸法は例です。

使った道具

  • edit_space:小間の列を動かし、写して足し、通路を区画として描く
  • check_space(corridors):通路のいちばん狭い有効幅を測る
  • get_view_image:平面図を描く