アパレル店のモデルを開く(登録なしで開けます。シミュレーションを動かすにはProが要ります)。土曜の午後、試着室とレジを何室・何台開ければ、客を待たせずにすむか。同じ客で試着室とレジの数を変え、AIがシミュレーションで比べます。この記事では、模擬の店で、AIがMCPで呼ぶのと同じ道具を動かしました。以下の数字は、すべてその結果です。

1. 店と土曜の午後

模擬の店は、通りに面した2階建てのアパレル店です。

  • 客は1時間に170人、ランダムに来ます(ポアソン到着、20回の平均で173.6人)。55%は1階(婦人・小物・新作)、45%はエスカレーターで2階(紳士・デニム・セール)を見て、2〜4か所の売場を回ります。
  • 40%は自分の階の試着室で試着します(列は1本、空いた個室へ、2〜10分)。試着した人の70%、しなかった人の35%が買います(平均87.0人)。
  • 買う人は1階のレジに1本の列で並びます(タグ外し・たたみ・支払いで45秒〜3分)。試着室は各階4室、レジは3台ありますが、いまは各階2室・レジ2台を開けています。
  • 数えていないもの:混雑の物理、売場の選び方、列を見て帰る人、売上の予測。

2. 試着室の数

AIは保存されているシナリオのパラメータ(各階の試着室の数・レジの数)を、sweep_process_parameters で値ごとに、同じ乱数の20回走らせました。レジ2台のまま、各階の試着室を増やしたとき:

各階の試着室試着室の待ち(1階)(2階)試着室の列(1階・最長)レジの待ちレジの列(最長)店にいる時間
2室(いま)22.0分18.4分16.4人2.2分8.7人19.3分
3室6.8分4.9分9.2人6.1分14.7人15.2分
4室1.9分1.3分5.0人8.2分20.0人14.5分
  • いまの2室では、試着室の前で1階22.0分・2階18.4分待ちます。
  • 試着室を増やすと試着室の待ちは減りますが、その分レジの待ちが増えます(4室で2.2分から8.2分、6.0分長い、95%区間は4.7〜7.4分)。早く試着を終えた客が、同じ時間帯にレジへ来るためです。

3. レジを3台にすると

レジを3台にして、各階の試着室を2〜4室にしたとき:

各階の試着室試着室の待ち(1階)レジの待ちレジの列(最長)店にいる時間
2室22.0分0.3分3.9人18.3分
3室6.8分0.6分5.3人12.4分
4室1.9分1.1分6.6人10.8分
  • レジが3台あれば、試着室を4室にしてもレジの待ちは1.1分です。店にいる時間は、いまの19.3分から10.8分になります(8.4分短い、95%区間は7.4〜9.5分)。
  • レジだけ3台にしても、試着室が2室のままなら18.3分で、1.0分しか短くなりません。試着室とレジを一緒に決めることになります。

4. 試着する人が増えたら

試着する人を40%から50%にしました(レジ2台)。

各階の試着室試着40%:1階の待ち店にいる時間試着50%:1階の待ち店にいる時間
3室6.8分15.2分14.5分19.2分
4室1.9分14.5分5.4分17.2分
  • 試着する人が増える日(セールや新作の入荷)には、3室では1階の待ちが14.5分になります。4室なら5.4分です。

5. この数字の使い方

  • 時間ごとの入店数(入口のカウンター)、試着する人と買う人の割合、試着とレジの時間を、いまの店で測った値でAIに伝えてください。試着室1室とレジ1台の費用も。
  • 待ちが短くなっても、それだけで売上が増えるとは言えません。売場の面積、つくる費用、スタッフの時間と合わせて決めてください。
  • 計算していないもの:混雑の物理、売場の選び方、列を見て帰る人、売上の予測。