エレベーターが足りるかは、かごの台数だけでなく、人がどれだけまとまって来るかで決まります。この記事では、これまでの記事でAIがシミュレーションした3つの例を、かごの台数ごとに並べました。AIがMCPで呼ぶ道具(sweep_process_parameters)の結果で、どれも20回の平均です。

1. 朝の5分間に運べる人数(9階建てのオフィスビル、480人が1階で待つ)

かご5分間に運べた人数
1台34.1人
2台67.2人
3台98.0人
4台125.3人
  • 国土技術政策総合研究所の資料(国総研資料第702号の昇降機設備の入力)の標準輸送能力は、事務所で一社占有の建物が0.25、それ以外が0.20です。480人なら5分間に120人か96人で、一社のビルなら4台(125.3人)、そうでなければ3台(98.0人)で届きます。
エレベーターが5分間に運べる人数
5分間に運べる人数:1台34.1人、2台67.2人、3台98.0人、4台125.3人

2. 朝の20分のあいだに480人が来るとき

かご平均の待ち
2台426.1秒
3台107.8秒
4台17.3秒

3. 昼休み(各階の半分が外へ食事に出る)

かご昼休み下り(平均)乗り場で待つ人の最多
2台全員12:004.2分150.1人
2台時差1.6分35.2人
3台全員12:002.6分106.0人
3台時差1.1分18.3人
4台全員12:001.7分67.2人
4台時差1.0分15.4人

4. 団地の朝(7階建てのA棟、玄関から1階のホールまで)

1階あたり1時間に出かける人かご1台かご2台
6人53.4秒48.7秒
12人58.5秒49.3秒
18人63.5秒50.8秒

5. 分かること

  • 朝は台数、昼は時差。 朝の20分では、3台で平均107.8秒待ち、4台で17.3秒です。昼休みは、2台でも時差にすると下りが4.2分から1.6分になり、4台で全員12:00の1.7分より短くなります。
  • 団地の1台は、混んでも1分ほど。 1階あたり1時間に出かける人が3倍の18人でも、かご1台で63.5秒、2台で50.8秒です。

6. それぞれの記事

7. AIへの頼み方

このビル(図面のとおり、2〜9階に60人ずつ)で、朝の5分間にエレベーターが運べる人数を、かご1台から4台で比べてください。20回ずつ。

8. 確かめていないこと

  • かごの速さ・扉の時間・乗り降りの秒数・人の来方は、各記事の仮定です。かごはLaydyneの決まった集合運転で動き、メーカーの群管理(行き先階の予約など)は入れていません。計画の前に、メーカーの交通計算で確かめてください。