棚を増やす、会計を分ける、建物をつなぐ。配置や動線を変えると、よくなる点と悪くなる点が同時に出ることがあります。この記事では、同じ空間の案をAIが比べた3本の記事から、結果を並べました。店舗は配置と同じ点までの経路を測った結果、クリニックと商業施設はシミュレーションの結果です。

1. 案ごとの結果

店舗のAは元の配置、Bは棚を増やした配置です。クリニックのAは受付と会計の担当を共用し、Bは担当を分けて会計窓口も移しました。需要と職員数をそろえ、同じ乱数の20組で比べた平均です。商業施設は映画館への行き来で全員がブリッジを通る案と、ブリッジのない案です。同じ土曜の午後を、それぞれ同じ乱数で20回ずつ走らせた平均です。

場所・指標案A案B
店舗:両階の棚の合計12基20基
店舗:棚どうしの最小間隔4.00m1.40m
店舗:上階後方の同じ点までの経路30.33m30.69m
クリニック:到着患者1人当たり移動94.76m77.34m
クリニック:患者の平均待ち1,902.16秒1,922.54秒
クリニック:受付工程の待ち18.71秒122.93秒
商業施設:広場にいる人の最大ブリッジあり:11.5人ブリッジなし:20.2人
商業施設:映画を見に行く人の、着いてから席まで(本館の買い物を含む)ブリッジあり:10.7分ブリッジなし:10.5分
商業施設:前の回の観客の、映画館を出てから施設を出るまで(食べる人は食事を含む)ブリッジあり:9.7分ブリッジなし:10.8分

2. 分かること

  • 置ける数と通れる広さを一緒に見る。 店舗は棚が12基から20基になりました。棚どうしの最小間隔は4.00mから1.40mになり、上階後方の同じ点までの経路は30.33mから30.69mに延びました。経路は同じ固定点までの距離で、客の平均移動ではありません。
  • 移動が短くても、待ちは増えることがある。 クリニックの到着患者1人当たり移動は94.76mから77.34mに短くなりました。患者の平均待ちは1,902.16秒から1,922.54秒、受付工程の待ちは18.71秒から122.93秒に増えました。担当と窓口位置を同時に変えた結果なので、動線だけの効果とは言えません。
  • 行く人と帰る人で結果が違う。 ブリッジがないと、広場にいる人の最大は11.5人から20.2人に増えました。映画を見に行く人の時間は10.7分から10.5分に短くなり、前の回の観客の時間は9.7分から10.8分に長くなりました。買い物や食事も含む時間です。ブリッジは全員を速くするものではありませんでした。

3. それぞれの記事

4. AIへの頼み方

この空間の案を比べてください。変える配置や担当と、そろえる条件を先に示してください。置ける数、通れる広さ、移動、待ちを必要に応じて比べ、よくなる点と悪くなる点を並べてください。固定点までの経路と人の平均移動を分け、仮定と確かめていないことも示してください。

5. 確かめていないこと

  • 各記事の模擬の空間と条件の結果です。実施設で測った値ではありません。寸法、需要、処理時間などは、使う施設の条件で確かめます。
  • 店舗の客の流れ、待ち列、売上は計算していません。円形モデルの到達確認だけで、実車いすの旋回や避難の法規適合は判断できません。
  • クリニックの移動は患者だけで、職員の移動は含みません。歩行が短くなったことから、来院全体の時間短縮までは確定できません。
  • 商業施設では、人は決まった速さで歩き、混んでも遅くなりません。エスカレーターの容量も仮定です。広場にいる人の最大は人数で、面積当たりの密度ではありません。ブリッジによる売上の変化は分かりません。