非常用の照明装置が要るかは、建築基準法施行令第126条の4が建物と居室で決め、要らない居室は平成12年建設省告示第1411号が決めています。この記事では、これまでの記事でAIが確かめた3つの建物の部屋を並べました。AIがMCPで呼ぶ道具(check_space の emergencyLighting)が、部屋のいちばん遠い点から出口まで歩く距離と、壁の中心線までの床面積で確かめた結果です。

1. 決まり

  • 要る建物(第126条の4)。 劇場・集会場、病院・ホテル・共同住宅・福祉施設、学校・体育館、飲食店・物販店などの特殊建築物(法別表第一(い)欄(一)〜(四)項)、階数3以上で延べ500 m²を超える建物、延べ1,000 m²を超える建物、無窓の居室。その居室と、居室から地上に通ずる廊下・階段などに要ります。住宅の住戸、病院の病室・寄宿舎の寝室など、学校などは除かれます(第1号〜第3号)。
  • 告示で要らない居室(第1411号)。 窓のある居室で、避難階なら屋外への出口まで30 m以内、避難階の直上階か直下階なら直通階段を経て20 m以内(第1号)。床面積30 m²以下で、地上への出口があるか、地上への道に非常用の照明装置があるか外気に開かれているもの(第2号)。

2. 部屋ごとに

建物部屋階出口まで非常用の照明装置
2階建てのそば店客席避難階10.55 m要らない
2階建てのそば店厨房(30 m²以下、勝手口)避難階―要らない
2階建てのそば店事務室(30 m²以下、通路に照明)直上階―要らない
2階建てのそば店座敷A直上階19.27 m要らない
2階建てのそば店個室直上階21.87 m要る
2階建てのそば店2階の廊下直上階―要る
3階建ての事務所ビル1階の事務室避難階13.58 m要らない
3階建ての事務所ビル1階の会議室避難階19.78 m要らない
3階建ての事務所ビル2階の事務室直上階39.11 m要る
3階建ての事務所ビル2階の会議室直上階37.16 m要る
3階建ての事務所ビル3階の事務室そのほかの階―要る
ビルの3階の保育所ほふく室(37.19 m²)そのほかの階―要る
ビルの3階の保育所2歳児室(28.3 m²)そのほかの階―要らない
ビルの3階の保育所3〜5歳児室(52.63 m²)そのほかの階―要る
ビルの3階の保育所調理室(17.2 m²)そのほかの階―要らない
ビルの3階の保育所事務室(18.59 m²)そのほかの階―要らない
ビルの3階の保育所廊下そのほかの階―要る
  • 直上階は20 m。 そば店の2階は避難階の直上階なので、座敷A(19.27 m)は要らず、個室(21.87 m)は要ります。事務所ビルの2階は、階段を下りて入口まで39.11 m・37.16 mで要ります。
  • そのほかの階は30 m²以下だけ。 3階の保育所は避難階でも直上階でもないので、要らないのは30 m²以下の居室だけです。2歳児室(壁の中心線で28.3 m²)・調理室・事務室は、地上への道が照らされていれば要りません。
  • 壁の中心線で数える。 事務所ビルの会議室は区画が29.64 m²でも壁の中心線では31.4 m²で、30 m²以下の扱いは使えません。
部屋ごとの階段までの歩行経路
そば店の2階:部屋ごとの、いちばん遠い点から階段の上り口までの歩行経路

3. それぞれの記事

4. AIへの頼み方

この店(図面のとおり、2階建ての飲食店)のどの部屋に非常用の照明装置が要りますか。告示で要らない部屋は、出口までの距離と床面積も教えてください。

5. 確かめていないこと

  • 照明装置の明るさや予備電源などの構造(施行令第126条の5)は扱っていません。
  • 最後は確認検査機関や特定行政庁に確かめてください。