店舗・施設を開業・運営する方、消火器の本数と置き場所を確かめたい管理者、店舗や施設の設計者
消火器の設置基準は?延べ面積の線と能力単位、歩いて20 m:11の施設でAIが確かめた結果
消火器が要るかは用途と延べ面積で決まり(消防法施行令第10条)、本数は能力単位で数え、どこからでも歩いて20 m以内に置く(消防法施行規則第6条)。AIが確かめた11の施設を並べると、宴会場(延べ1,262.06 m²)は12.62単位、コンビニ(272.06 m²)は2.72単位。事務所((十五)項)は延べ300 m²から、動物病院(210.04 m²)は要らない。美容室や小規模保育も、3階なら床面積50 m²以上で要る。火を使う飲食店は面積によらず要る。単位が足りても、展示ホールでは扉のそばの4本でいちばん遠い点から21.78 mになった。
消火器が要るか、何本要るか、どこに置くかは、消防法施行令第10条と消防法施行規則第6条が決めています。この記事では、これまでの記事でAIが確かめた11の施設を並べました。AIがMCPで呼ぶ道具(check_space の extinguishers)の結果です(コンビニは店と駐車場を1つの床に描いた図面で、道具は外壁に囲まれた店を床として数えました)。
1. 決まり
| 用途(消防法施行令別表第一) | 要る線 | 能力単位1つの面積 |
|---|
| (一)項イ 劇場、(二)項 キャバレー・遊技場・カラオケ、(六)項イ(1)〜(3) 入院のある病院・診療所、(六)項ロ 介護施設など | 面積によらず | 50 m²((六)項は100 m²) |
| (三)項 飲食店で、火を使う設備(安全装置のないもの)があるもの | 面積によらず | 100 m² |
| (一)項ロ 集会場・結婚式場、(三)項 飲食店、(四)項 物販店・展示場、(五)項 ホテル・共同住宅、(六)項イ(4)・ハ・ニ 診療所・保育所・幼稚園、(九)項 浴場、(十二)〜(十四)項 工場・車庫・倉庫 | 延べ150 m²以上 | 100 m² |
| (七)項 学校、(八)項 図書館、(十)項 駅、(十一)項 神社・寺、(十五)項 事務所など | 延べ300 m²以上 | 200 m² |
| そのほかの階 | 地階・無窓階・3階以上で床面積50 m²以上 | 用途の面積 |
- 能力単位。 延べ面積(階で要るときはその階の床面積)を、用途ごとの面積で割った数以上(規則第6条)。主要構造部が耐火構造で、壁と天井の仕上げが難燃材料なら、面積を2倍にできます。
- 置き方。 階ごとに、どの部分からも一つの消火器まで歩いて20 m以内(規則第6条第6項)。
2. 11の施設
| 施設(用途) | 延べ面積 | 消火器 | 能力単位 |
|---|
| 200名の宴会場((一)項ロ) | 1,262.06 m² | 要る | 12.62以上 |
| 展示ホール((四)項) | 920.56 m² | 要る | 9.21以上 |
| コンビニ((四)項) | 272.06 m² | 要る | 2.72以上 |
| 整形外科クリニック((六)項イ(4)) | 300.84 m² | 要る | 3.01以上 |
| 内科クリニック((六)項イ(4)) | 271.56 m² | 要る | 2.72以上 |
| 動物病院((十五)項) | 210.04 m² | 要らない | ― |
| 同じ広さの人の診療所((六)項イ(4)) | 210.04 m² | 要る | 2.1以上 |
| 24時間ジム((十五)項) | 327.24 m² | 要る | 1.64以上 |
| 3階建ての事務所ビル((十五)項) | 923.52 m² | 要る | 4.62以上 |
| 美容室((十五)項)1階 | 56 m² | 要らない | ― |
| 美容室((十五)項)3階 | 56 m² | 要る(3階で50 m²以上) | 0.28以上 |
| 小規模保育事業所((六)項ハ)1階 | 121.44 m² | 要らない | ― |
| 小規模保育事業所((六)項ハ)3階 | 121.44 m² | 要る(3階で50 m²以上) | 1.21以上 |
| 小さなカフェ((三)項ロ)火を使う設備あり | 60.84 m² | 要る(面積によらず) | 0.61以上 |
| 小さなカフェ((三)項ロ)安全装置付き | 60.84 m² | 要らない | ― |
- 用途で線が違う。 動物病院は(十五)項なので延べ300 m²から、同じ210.04 m²の人の診療所は(六)項イ(4)なので150 m²から要ります。
- 3階は床面積で。 美容室(56 m²)も小規模保育(121.44 m²)も、1階なら要らず、3階なら床面積50 m²以上で要ります。
- 火を使う飲食店。 小さなカフェでも、ガスこんろなど安全装置のない火を使う設備があれば、面積によらず要ります。
3. 置き方:歩いて20 m
| 施設 | 置き方 | いちばん遠い点から | 置き直し | いちばん遠い点から |
|---|
| 展示ホール | 扉のそばに4本 | 21.78 m | 北の壁に1本足して5本 | 18.16 m |
| 事務所ビル | 階段ホールに各階1本 | 20.12 m | 廊下の真ん中に | 16.59 m |
- 能力単位が足りても、置き方で20 mを超えることがあります。展示ホールは扉のそばの4本で12単位(9.21に足りる)でも、北の列のブースの奥から21.78 mありました。
北の壁に1本足すと、いちばん遠い点から18.16 m
4. それぞれの記事
5. AIへの頼み方
この店(図面のとおり、延べ270 m²の物販店)に消火器は要りますか。要るなら能力単位はいくつで、どこに置けば、どこからでも歩いて20 m以内になりますか。
6. 確かめていないこと
- 少量危険物・指定可燃物を扱う場合や、ボイラー室・電気室など付加設置の決まり(規則第6条第3項〜第5項)は扱っていません。
- 延べ面積は壁の中心線で数えました。テナントのビルでは、事業所の部分を1つの建物とみなして数えます(令第9条)。最後は所轄の消防署に確かめてください。