屋内消火栓設備が要るかは、消防法施行令第11条が、用途(別表第一)と延べ面積、建物の造りで決めています。この記事では、これまでの記事でAIが確かめた14の施設を並べました。AIがMCPで呼ぶ道具(check_space の hydrants)の結果です。

1. 決まり

用途(消防法施行令別表第一)要る線
(一)項 劇場・集会場・結婚式場など延べ500 m²以上(第1項第1号)
(二)〜(十)項 遊技場・飲食店・物販店・ホテル・共同住宅・病院・福祉施設・学校・図書館・浴場・駅、(十二)項 工場、(十四)項 倉庫延べ700 m²以上(第2号)
(十一)項 神社・寺、(十五)項 事務所など延べ1,000 m²以上(第3号)
地階・無窓階・4階以上の階床面積が(一)項100 m²、(二)〜(十)項・(十二)項・(十四)項150 m²、(十一)項・(十五)項200 m²以上(第6号)
  • 造りで線が上がる(第2項)。 主要構造部が耐火構造で、壁と天井の仕上げが難燃材料なら3倍。耐火構造だけか、準耐火建築物で仕上げが難燃材料なら2倍。
  • 病院((六)項イ(1)(2))や介護施設((六)項ロ)など、スプリンクラー設備の第12条第1項第1号に当たる建物は、2倍・3倍にしても1,000 m²に規則で定める部分の床面積を足した値までです。

2. (一)項は延べ500 m²から

施設(用途)延べ面積造り線屋内消火栓
200名の宴会場((一)項ロ)1,262.06 m²そのほか500 m²要る
200名の宴会場((一)項ロ)1,262.06 m²耐火構造1,000 m²要る
200名の宴会場((一)項ロ)1,262.06 m²耐火構造で内装が難燃材料1,500 m²要らない
公民館((一)項ロ)420.08 m²造りによらず500 m²要らない

3. 飲食店・店・ホテル・共同住宅・病院・学校・工場・倉庫は延べ700 m²から

施設(用途)延べ面積造り線屋内消火栓
居酒屋((三)項ロ)165.24 m²造りによらず700 m²要らない
展示ホール((四)項)920.56 m²そのほか700 m²要る
展示ホール((四)項)920.56 m²耐火構造1,400 m²要らない
展示ホール((四)項)920.56 m²準耐火建築物で内装が難燃材料1,400 m²要らない
スーパー((四)項)5,909.48 m²そのほか700 m²要る
スーパー((四)項)5,909.48 m²耐火構造で内装が難燃材料2,100 m²要る
ビジネスホテル((五)項イ)2,251.44 m²そのほか700 m²要る
ビジネスホテル((五)項イ)2,251.44 m²耐火構造1,400 m²要る
ビジネスホテル((五)項イ)2,251.44 m²耐火構造で内装が難燃材料2,100 m²要る
団地の住棟((五)項ロ)1,641.45 m²そのほか700 m²要る
団地の住棟((五)項ロ)1,641.45 m²耐火構造1,400 m²要る
団地の住棟((五)項ロ)1,641.45 m²耐火構造で内装が難燃材料2,100 m²要らない
病院((六)項イ(1)(2))6,524.8 m²耐火構造で内装が難燃材料1,000 m²要る
保育園((六)項ハ)530.44 m²造りによらず700 m²要らない
小学校の校舎((七)項)2,058.6 m²そのほか700 m²要る
小学校の校舎((七)項)2,058.6 m²耐火構造1,400 m²要る
小学校の校舎((七)項)2,058.6 m²耐火構造で内装が難燃材料2,100 m²要らない
鉄骨の倉庫((十四)項)1,484.04 m²そのほか700 m²要る
鉄骨の倉庫((十四)項)1,484.04 m²準耐火建築物で内装が難燃材料1,400 m²要る
鉄骨の倉庫((十四)項)1,484.04 m²耐火構造で内装が難燃材料2,100 m²要らない
町工場((十二)項イ)343.64 m²造りによらず700 m²要らない
  • 3倍でも超えると要る。 スーパー(5,909.48 m²)とホテル(2,251.44 m²)は、耐火構造で内装が難燃材料でも2,100 m²を超えて要ります。小学校の校舎(2,058.6 m²)は2,100 m²に41.4 m²足りず、要りません。
  • 病院は3倍にならない。 6,524.8 m²の病院は、耐火構造で内装が難燃材料でも線は1,000 m²まで(規則で定める部分はないとして)で、要ります。

4. 事務所などは延べ1,000 m²から

施設(用途)延べ面積造り線屋内消火栓
24時間ジム((十五)項)327.24 m²造りによらず1,000 m²要らない
3階建ての事務所ビル((十五)項)923.52 m²造りによらず1,000 m²要らない

5. 線の下でも要る階(第6号)

施設(用途)階床面積線屋内消火栓
町工場((十二)項イ)無窓階のとき343.64 m²150 m²要る
  • 町工場は延べ343.64 m²で700 m²に足りませんが、シャッターを外から開けられず開口部に数えないと無窓階になり、床面積150 m²以上なので要ります。

6. 置き方:ホース接続口から25 m

鉄骨の倉庫床でいちばん遠い点から25 m以内か
事務所のそばに消火栓1つ50.93 m届かない
消火栓4つ19.46 m届く
  • 工場・倉庫((十二)項イ・(十四)項)は1号消火栓で、階の各部分からホース接続口まで水平距離25 m以内に置きます。ほかの用途は1号か広範囲型2号(25 m)、または2号(15 m)です(第3項第1号・第2号)。
鉄骨の倉庫の平面図。屋内消火栓4つの届く範囲
消火栓4つ:それぞれの25 mと、床でいちばん遠い点まで19.46 m

7. それぞれの記事

8. AIへの頼み方

この建物(図面のとおり、延べ1,500 m²の平屋の倉庫、準耐火建築物で内装は難燃材料)に屋内消火栓は要りますか。要るなら、床のどこからでも25 m以内になるよう、いくつどこに置けばいいですか。

9. 確かめていないこと

  • 第4号((十六の二)項)、第5号(指定可燃物)、スプリンクラー設備などを設けた部分で設けないことができる場合(第4項)は扱っていません。
  • 延べ面積は壁の中心線で数えました。最後は所轄の消防署に確かめてください。